初めに
みなさんこんにちは！福岡のマンションをウォッチしているマンションタビトです。七隈線の博多駅延伸開業からしばらく経ちましたが、みなさん「七隈線効果」実感していますか？ 沿線の地価上昇、新築マンションの供給ラッシュ、そして何より「天神・博多ダブルアクセス」による圧倒的な利便性の向上。今、福岡で最も熱い視線が注がれているのがこの七隈線沿線エリアです。
今回は、そんな七隈線沿線の中でも、「住環境の良さ」と「利便性」のバランスが絶妙と言われる城南区・別府エリアに注目。 地下鉄「別府」駅から徒歩7分という好立地に建設中の低層レジデンスをレビューします！
おっこれはいいかもしれない
この物件、 「天神南へ直結11分」という利便性を持ちながら、大通りから一歩奥まった静かな住宅街。しかも平置き駐車場100%完備という、福岡市民が食いつきやすい条件を兼ね備えています。さらに、九州ではまだ珍しい「ZEH-M Ready」認定（九州の分譲マンションでは初）など、スペック面でも妥協がありません。公式情報と現地調査をもとに、実力に迫ります。
こんな生活ができる！ ～別府四丁目での1日～
クレアネクスト別府四丁目での暮らし、最大の魅力は「静寂」と「利便性」のいいとこ取りです。 朝の通勤シーンを想像してみてください。
【平日：ストレスフリーな通勤と通学】
朝は地下鉄七隈線「別府駅」まで徒歩7分。駅までの道のりは平坦で歩きやすく、程よい朝の運動になります。 そこから天神南駅まで約11分、博多駅までも乗り換えなしで16分。かつてのように天神南駅で長い地下通路を歩いて空港線に乗り換える必要はありません。博多駅直結オフィスなら、ドア・ツー・ドアで30分圏内も現実的。この「時間のゆとり」こそ、福岡ならではのライフスタイル。朝食をゆっくり楽しんだり、子供の送迎に余裕を持ったりと、生活の質に直結します。近年では東京の湾岸地域や福岡では大濠エリアが投資目的などの購入で注目されていますが、このエリアはどう考えても、実際に生活する人が住む「実需」のマンションと言えます。
とても静かな住宅街です
【休日：文化と自然満喫】
休日の過ごし方も、この立地ならではの豊かさがあります。
公共交通機関が便利なのはもちろんですが、実はこのエリア、自転車移動が最強なんです。 フラットな道を自転車で少し走れば、そこはもう人気の六本松エリア。人気カフェやレストランでランチを楽しんだり、福岡市科学館でプラネタリウムに。さらに足を伸ばせば、大濠公園エリアへ。
福岡市立美術館でアートに触れ、今後移転・建て替えが予定されている新しい福岡県立美術館に期待を膨らませる。天気が良ければ福岡城址の緑の中散歩することもできます。
「都心に近い」だけでなく、「文化的なスポットに近い」というのは、子育て世代にとっても、大人の休日にとっても、非常に贅沢な環境と言えるでしょう。
物件概要：規模感以上の存在感
まずはスペックの確認です。小規模ながら、中身の詰まった仕様になっています。
- 名称：クレアネクスト別府四丁目
- 所在地：福岡県福岡市城南区別府四丁目5番
- 交通：福岡市地下鉄七隈線「別府」駅 徒歩7分
- 総戸数：36戸
- 構造・規模：鉄筋コンクリート造 地上6階建
- 敷地面積：1,868.21㎡
- 竣工予定：2026年8月下旬（予定）
- 引渡予定：2026年9月下旬（予定）
- 売主：セントラル総合開発株式会社、株式会社クラフティア（旧九電工）
- 施工：大末建設株式会社
- 駐車場：36台（平置36台）／月額8,000円～9,500円
- 専有面積：58.61㎡～128.32㎡
- 間取り：2LDK～4LDK
クレアネクスト別府四丁目
【価格帯】
坪310万円～となっています。
ファミリー向けと言えるDタイプ70.66㎡で7,300万円程度
広めの85.81㎡や92.42㎡だと8,600～9,500万円程度になります。
立地・ロケーション：静と動のベストバランス
【アクセス：七隈線のポテンシャルはまだ伸びる】
地下鉄七隈線「別府駅」徒歩7分。これは、実需（実際に住む人）として最適解に近い距離感です。 駅徒歩1〜2分はもちろん便利ですが、別府駅周辺の国道202号線沿いは交通量が多く、騒音が気になるのも事実。そこから一本中に入り、徒歩7分歩くことで、第一種中高層住居専用地域ならではの「静けさ」と「落ち着き」が手に入ります。
そして、見逃せないのが七隈線の「未来の価値」です。 博多駅延伸により利便性が爆上がりしたのは周知の事実ですが、ホットなニュースが入ってきました。
交通事情
【七隈線、さらなる進化へ】福岡市は2024年11月21日、市議会交通対策特別委員会にて、将来の需要増加を見据えた七隈線の延伸検討（橋本駅～姪浜駅間、博多駅～福岡空港国際線ターミナル間）調査費計上の意向を示しました。 さらに、混雑緩和のため、現行の4両編成から空港線と同じ6両編成への増強検討も開始。来年度予算案に関係費を計上する方針とのことです。
これが実現すれば、輸送力は1.5倍になり、混雑緩和はもちろん、国際線ターミナル直結によるインバウンド需要の取り込みや、姪浜方面との接続による回遊性向上など、沿線の資産価値は盤石なものになります。「今がピーク」ではなく「これからまだ伸びる」路線、それが七隈線なのです。東京、大阪を除く地方都市でこれほどのポテンシャルを秘めた福岡市、その恩恵をもろに受ける地域になります。
【買い物環境：スーパー選び放題の贅沢】「駅近だけどスーパーが遠い」なんて物件もありますが、ここは違います。毎日の買い出し環境は、福岡市内でもトップクラスの充実度を誇ります。
徒歩2分で大型のハローデイ
ハローデイ（徒歩2分）： もはやアミューズメントパークと言われるハローデイ。生鮮食品の質が良く、肉魚はここに行けば間違いありません。ちょっと良い食材やお惣菜を買いたい時もこの店であれば安心。店舗のディスプレイを見るだけでも献立のヒントになります。
にしてつストア（徒歩3分）： 駅からの帰り道に寄りやすい立地。大手私鉄西鉄グループ。CGCのプライベートブランドなど、安定感のある普段使いの品揃えです。
マルキョウ（徒歩6分）： 福岡市民の味方、マルキョウ。とにかく安い！加工食品や飲料、調味料の買いだめはここで決まりです。
これら3店舗が徒歩圏内にあり、「今日は魚が食べたいからハローデイ」「安く済ませたいからマルキョウ」といった使い分けが可能です。この「スーパーを選べる権利」また、選べるからこそ、それぞれの店舗が切磋琢磨し質と価格競争が生まれる。これこそ、主婦・主夫にとって、実需の会社員世帯にとって真の贅沢ではないでしょうか。
さらに、少し足を伸ばせば六本松エリア。「六本松421」内のボンラパスで高級食材を買ったり、蔦屋書店で本を選んだりといった生活も日常の一部です。
何かとうれしいリサイクルボックス
クレアネクスト別府四丁目
【周辺環境：文教地区「城南区」の真骨頂】
現地がある「別府四丁目」は、古くからの社宅や大きな邸宅が立ち並ぶ、区画の整ったエリアです。 城南区役所や保健所といった行政機能も近く、生活の基盤が整っています。そして、子育て世代がこのエリアを選ぶ最大の理由、それは「教育環境」です。 福岡県の公立高校入試制度における「第6学区」は、県内トップクラスの進学校が集まる人気学区。本物件は、その教育熱心な土壌のど真ん中に位置しています。
修猷館高校（県立トップ）： 言わずと知れた福岡県立高校のトップ。260年以上の伝統と、強固な同窓会活動で、卒業後の結束の強さは生涯の財産となるでしょう。自転車であれば10分少々で通学可能。この近さは、部活と勉強を両立する生徒にとって大きなアドバンテージです。
城南高校（同学区県立2番手）： こちらも自転車で10分圏内。近年、合格実績を伸ばし、こちらも県内屈指の進学校です。
私立高校の選択肢も豊富：徒歩7分で中村学園女子高校が立地。こちらは 2026年度から共学化が予定されており、地域の教育環境に新しい風を吹き込みそうです。さらに 西南学院、大濠、筑紫女学園など、偏差値も人気も高い私立高校がすべて自転車圏内（15分以内）。
「子どもには良い環境で勉強させたい」と願う親御さんにとって、通学時間の短縮＝勉強や休息時間の確保につながるこの立地は、かけがえのない価値となります。夜遅い塾帰りも、人目のある通りを通って帰れる安心感も見逃せません。
デザイン・構造：低層階の重厚感
【外観デザイン】
地上6階建て、総戸数36戸。 最近増えているタワーマンションのような派手さはありません。しかし、低層レジデンス特有の「どっしりとした重厚感」があります。 外観はアースカラーを基調としたモダンなデザインで、閑静な住宅街の景観を乱すことなく、かつ存在感を放つ佇まい。エントランス周りの植栽に派手さはありませんが、落ち着いた雰囲気を醸し出します。 「目立つ家に住みたい」ではなく「質の良い家に住みたい」という感想です。
また、「ZEH-M Ready」を九州の分譲マンションで初めて導入しています。 「ZEH-M Ready」と「低炭素建築物」のダブル認定を取得予定。これは、単なるエコアピールだけではなく、住み心地とランニングコストに直結します。２０１３年の省エネ基準から５０％以上の一次エネルギー消費量（建物が1年間に消費するすべてのエネルギー量のことです。冷暖房、換気、給湯、照明など、建物内で使われるすべての設備機器のエネルギー消費を熱量に換算し、合計した値）を削減しています。
【高性能仕様】
高断熱サッシと高断熱ガラス（Low-E複層ガラス）を使用しているため、室温を保ち、QOL（生活の質）を劇的に向上させます。
エネファーム導入
ガスを使って電気とお湯を同時に作るエネファームを全戸採用。これにより、光熱費を年間約66,000円削減できるという試算も出ています。電気代高騰が続く昨今、光熱費を抑えられるのはうれしい設備です。
住宅ローン控除の優遇
省エネ性能が高いマンションは、住宅ローン減税の借入限度額が優遇されるケースが多く、金銭的なメリットも享受できます。
【駐車場100%平置き】
ここが、私がこの物件で最も推したいポイントです。声を大にして言いたい。 「地下鉄徒歩7分の立地で、平置き駐車場100％は奇跡に近い！」
全て平置き。きれいな長方形の立地ですね
福岡のマンションを様々見ている方ならご存知のと思いますが、都心部や駅近物件では、敷地の制約から「機械式駐車場」や「タワーパーキング」になるのが一般的です。 しかし、本物件は敷地面積約1,800㎡超というゆとりを活かし、36戸に対して100％、36台分の平置き区画が用意されています。
これがいかに凄いことか。
待ち時間ゼロ
朝の急いでいる時に、機械式のパレットが降りてくるのを待つ必要がありません。雨の日も、荷物が多い日も、サッと停めてサッと家へ。この「秒の差」が毎日のストレスを消し去ります。
車種制限なし
「ハイルーフ車が入らない…」「車幅が…」といった悩み無用。アルファードでもランドクルーザーでも、好きな車に乗れます。
維持費が安い： 機械式駐車場はメンテナンスコストが莫大で、将来の修繕積立金値上げの要因になりがちです。平置きはそのリスクが圧倒的に低い。これは長期的な家計防衛になります。
使用料も月額8,000円～9,500円。 近隣の月極駐車場の相場が1.5万程度であることを考えると、破格の設定です。車2台持ちの家庭でなければ、維持費をかなり抑えられます。
週末には車を出して、糸島の産直所「伊都菜彩」へ野菜を買いに行ったり、今宿の海沿いカフェに行ったり。福岡ならではの「都市と自然を楽しむカーライフ」が、ノンストレスで実現します。
その他の共用設備
小規模ゆえに共用施設（ゲストルームやジムなど）はありませんが、その分管理費が抑えられ、プライバシー性が高まります。 各住戸の玄関前には「専用宅配ボックス」と「防災倉庫」を設置。エントランスまで取りに行かなくて良い「各戸宅配ボックス」は、一度使うと戻れない便利さです。
専有部：永住を見据えたプランニング
【全戸南向きの開放感】
敷地形状を最大限に活かし、全戸南向きの配棟を実現しています。 バルコニー前面は第一種中高層住居専用地域。つまり、将来にわたって目の前に巨大なタワーマンションが建って日当たりが遮られる、といったリスクが極めて低いエリアです。 冬は低い角度からの陽光をたっぷり取り込み、夏は高い太陽をバルコニーで遮る。パッシブデザインの理にかなった設計です。
【間取りと設備：58㎡～128㎡の多様性】
間取りは2LDK（58.61㎡）から4LDK（128.32㎡）までバリエーション豊か。
DINKS・単身向け：58㎡台の2LDK。コンパクトながら収納も確保されており、資産価値の維持もしやすいサイズ感。
ファミリー向け：70〜80㎡台の3LDK・4LDK。一般的なファミリー層向け。
プレミアム層向け：100㎡超のプラン。 特に注目は100㎡超えの部屋があることです。最近のマンション価格高騰により、販売価格を抑えるために専有面積を狭くする（3LDKで60㎡台など）物件が増えています。そんな中、城南区エリアで100㎡超のゆとりある新築が出るのは貴重。 85㎡、92㎡の角部屋は「子供が大きくなったので広い家に住み替えたい」「戸建てからフラットなマンションに移りたいが、広さは妥協したくない」という層に深く刺さるでしょう。
ただ、85㎡のAタイプの南西側「スタイルプラス」の部分は梁がかなり目立ちます。底を補うように大きな窓を配していますが、好みが分かれることろでしょう。92㎡のGタイプも南東側が同じ形になっています。
Aタイプ間取り図左下のスタイルプラス。梁が下がってきています
Aタイプと同じ梁をどう評価するか
設備面では、前述のZEH仕様に加え、食器洗い乾燥機などは標準装備。モデルルームで確認が必要ですが、このグレード感であれば、フィオレストーン天板などのオプションも豊富で思い思いの部屋に仕上げることができます。
まとめ：価格に見合う「堅実な価値」
クレアネクスト別府四丁目、いかがだったでしょうか？正直に申し上げますと、予想される坪単価は約340万円前後。70㎡換算で7200万円〜という価格帯になりそうですが、福岡に長く住んでいる人間にとって決して「安い」マンションではありません。
しかし、以下のポイントを総合的に判断すると、その価格には十分な合理性があると感じます。
「七隈線沿線・駅徒歩7分」の資産防衛力：延伸と増便で、今後さらに価値が高まるポテンシャル。
「平置き駐車場100％」の希少性：これは中古市場に出た時にも強力な武器になります。機械式嫌いの富裕層からの指名買いが入る要素です。
「ZEH-M Ready」の快適性と経済性：光熱費削減と快適な室温は、月々の支払いの実質負担を軽減します。
「第6学区・城南区」の住環境：教育と治安をお金で買うという意味で、間違いのないエリア選定。
こんな方には特におすすめ！
天神・博多へのアクセス利便性は譲れないが、夜は静かな環境で暮らしたい方
車（特にハイルーフ車や大型車）を大切にしており、機械式駐車場のストレスから解放されたい方
子供の教育環境を重視し、質の高い公立・私立高校への通学を楽にさせてあげたい方
一時的な流行り廃りではなく、長く安心して住める「質の高い建物」を求めている方
派手なタワーマンションのような共用施設はありませんが、「住まいとしての基本性能」を極限まで高めた、玄人好みのマンションと言えるでしょう。 「結局、こういうマンションが一番住みやすいんだよね」と、10年後に言っている自分の姿が想像できる物件です。
工事が進むクレアネクスト別府四丁目のエントランス部分
[スムラボ編集部より] 本ブログ記事の情報は投稿日時点のものです。現在の販売情報は物件公式サイトをご参照下さい。
記事にコメントする