名古屋駅再開発“期限未定”の発表と名古屋マンション市況への影響【スムハジメ】

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ステキな生活はステキな住まいから。

どうもスムハジメです。

なんか一瞬で寒くなりましたね。

 

今回は結構インパクトのあるニュースが流れてきました。

 

「名古屋駅地区再開発計画、着工・竣工時期が白紙に。施工入札者が辞退、費用・期間も大幅増で計画再検証へ」

※中京テレビYouTubeより引用

▼Yahoo!ニュースはコチラ▼

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ca9ba39d44f0b3849aeb0289034ffe3767fee2c

おいおいおい、何やってんねん。と。

費用や期間がかかることはずっと前から分かってたことやないかと。

なんなら、アナタこないだ記者会見までやってましたよね?と。

 

そんなことがありましたが、それでも名古屋の不動産は大丈夫なのか?

今回は、そんなタイムリーなニュースが名古屋のマンション(不動産)市況に与える影響を考察していきたいと思います。



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このニュース、どう受け止めるべきか

話を戻しますが・・・

名古屋駅の再開発が、いわゆる「白紙ではないけれど期限未定」という状態になりました。このニュースを見て、

 

「名古屋の不動産、これから下がるんじゃないの?」

「今買うのはやめた方がいいのかな?」

 

そう感じた方も多いと思います。

 

確かに、再開発というのは不動産価格を押し上げる分かりやすい材料です。

それが延期、不透明となると、ネガティブに受け取られがちなのも自然だと思います。

ただ、不動産の現場で日々お客さんと話している立場から言うと、

今回の話を「単純に悪いニュース」とだけ捉えるのは非常に勿体ない気がしています。

 

むしろ、買う人にとっては名古屋の不動産市場を見るうえで、

冷静に検討できるタイミングだと感じています。



名古屋駅再開発は、なぜそこまで期待されていたのか

名古屋駅は言うまでもなく、中部地方最大のターミナルです。

再開発によって街の顔が変わり、利便性もブランド力も上がる。

そうした期待があったからこそ、不動産価格にも早い段階から織り込まれてきました。

 

特に新築マンションでは、

 

「名駅がこれだけ変わるなら、この価格今考えると割安ですよね?」

 

こういう説明が成り立ちやすかったのも事実です。

 

再開発というのは、完成する前から価格に影響を与えます。

将来の姿がはっきりしていればしているほど、期待が先に価格へ反映される。

名駅周辺は、まさにその典型でした。



名古屋駅再開発はどんな計画だったのか

そもそも、今回話題になっている名古屋駅の再開発は、かなりスケールの大きい計画でした。

中心となっていたのは、名鉄名古屋駅の再整備と、その上部一帯の再開発です。
現在の名鉄百貨店本店や近鉄パッセ、名鉄バスセンターなどを含むエリアを一体で建て替え、

  • 駅機能の抜本的な再編
  • オフィス、商業施設、ホテルの複合開発
  • 何ならホテルは外資系のアンダーズが入る計画
  • 名駅の景観や回遊性の大幅な向上

といった内容が想定されていました。

スムハジメ|名駅再開発

※名古屋鉄道公式HPより引用

事業概要

共同事業者
名古屋鉄道株式会社
名鉄都市開発株式会社
日本生命保険相互会社
近畿日本鉄道株式会社
近鉄不動産株式会社

対象地
名古屋市中村区名駅一丁目2番 他

敷地面積
約32,700㎡

スムハジメ|名駅再開発

※名古屋鉄道公式HPより引用

計画建物

延床面積
約520,000㎡

用途
商業
オフィス
ホテル
鉄道駅
バスターミナル

階数
地上31階/地下2階

最高高さ
約172m

設計
株式会社日建設計

スムハジメ|名駅再開発

※名古屋鉄道公式HPより引用

開発スケジュール(当初計画)

2026年度 解体着工
2027年度 新築着工
2033年度 第1期本工事竣工
2040年代前半 第2期本工事竣工

 

なかなかインパクトがあり、結構すごい・・・

当初はこんな計画でした。

完成すれば、名古屋駅の利便性や都市としての格が一段引き上がる。

そうした将来像が比較的はっきりと描かれていたため、

「名駅周辺は、いずれ今より価値が上がる」

という前提で、新築マンション等の不動産価格が形成されてきた側面があります。

 

今回のポイントは、

この計画自体がなくなったわけではなく、工事費の高騰や人手不足などを背景に、スケジュールが見直し段階に入ったという点です。

つまり、

「やらない」ではなく「いつ、どの規模でやるのかが分からなくなった」

この変化が、市場心理に影響を与えている、ということになります。



今回の「期限未定」が意味していること

ここで大事なのは、

再開発が中止になったわけではない、という点です。

 

ただし、

「いつ始まるのか」

「いつ完成するのか」

これが分からなくなりました。

 

不動産市場は、今は情報化社会になり分かりやすいストーリーがあると一気に動きます。

 

逆に、そのストーリーが曖昧になると

一般的に価格というものは、現実的なところに戻ろうとします。

 

今回起きているのは、名駅の価値が下がったという話ではありません。

再開発ありきで形成されそうだった市場の価格が、一度落ち着こうとしている

これが実態だと見ています。



価格は下がるのか?という話

ここが一番よく聞かれるところですが、

結論から言うと、

「下がる」というより

「上がる理由が一つ減った」

この表現が一番しっくりきます。

 

名古屋の不動産市場は、東京や大阪・福岡ほど投資色が強くありません。

基本は地元への実需が中心です。

 

なので、

・一気に跳ね上がりにくい

・一気に崩れにくい

この特徴は今も変わっていません。

 

再開発の不透明化に加えて、金利も上がっています。

そうなると、無理に高値で買う人は今の名古屋では当然のように減ります。

 

結果として、「下がる」というより

 

理由なく上がらない

 

そんな相場になってきているのではないかと思います。



エリアによって影響はまったく違う

今回の話は、名古屋市全体に同じ影響が出るわけではありません。

まず名駅周辺。

ここは今回再開発期待を一身に背負っていたエリアなので、

影響を受けやすいのは間違いありません。

 

  • NAGOYA the TOWER
  • リニアゲートタワー
  • グランドメゾン名古屋駅
  • プラウドタワー名駅
  • ブリリアタワー名古屋グランスイート
  • プラウドタワー名駅南

この辺りは恩恵期待があったエリアなので将来的な影響が無いと言うと嘘になります。

 

今後は

「名駅だから高い」ではなく、

「その物件は何が良いのか」

ここをよりシビアに見られるようになります。

 

一方、栄や伏見は名駅とは別の文脈で街が動いています。

再開発名駅一極集中のストーリーが弱まることで、

相対的に評価される余地もあると感じています。

※実際に物件価格で言えば再開発とは関係なく積水ハウスさんが坪600万円台を伏見駅周辺で続々と供給しようとしていますよね※

※それが供給されることにより、市況がワンステージ上がることも想定されます※

 

また東区、昭和区、瑞穂区、千種区といった住宅地については、今回のニュースの影響はかなり限定的です。

もともと再開発はほとんどなく、住環境や学区が重視されるエリアですからね。



今はまだ買い場なのか?

では、今は買い場なのか。

私の答えははっきりしています。

 

欲しくないなら無理に買う必要はない

でも

このインフレの中何年も待つメリットはない

です。

 

名駅の再開発を理由にした値上がり期待値が下がったものの、

そもそも名古屋市内はまだ原価分程度の値上しかデベロッパー各社出来ていません。

 

正直、暴落を期待して待つ局面ではありませんし、むしろ原価分しか上げられていない

今の名古屋に下がる要素は無いと踏んでおります。

 

そのため、良い物件を冷静に見極められる環境は続いています。

 

そしてこれは、実需で家を探している方にとっては、

決して悪い状況ではありません。



まとめ|今の名古屋市場をどう見るか

 

今回この記事を書いて思うのは・・・

気持ちが熱いうちに記事を書くとこんなにも筆が走るものなのかと・・・(笑)

この文章結構一瞬で書ききった感があります。

 

話は戻りますが、名古屋駅再開発の期限未定。

ニュースだけ見ると、不安になる気持ちも分かります。

 

ただ、不動産の現場感覚としては、

 

「期待先行で作られそうな気配だった相場が、冷静に現実を直視するようになった」

そう捉えています。

 

これからは、

・立地

・管理状態

・住みやすさ

 

こういった「当たり前の価値」が、名古屋では

より一層今まで以上に正直に価格へ反映されていくのではないかと思っております。

 

派手な話に振り回されず、

自分に合った住まいをきちんと選びたい方にとっては、

今は決して悪いタイミングではありません。

 

実需がほとんどで市況が形成されている健全な名古屋だからこそ

この原価分しか上がっていない今の市況と、今回のニュースは、

マンション購入を検討される皆様にとってはプラスに捉えられる状況。

 

まさに買い場という他ありません。

 

※書いてて思った。もしポジショントークに聞こえたらごめんなさい。でも多分間違ってないと思っていて、あとこれは本音です。

 

インフレは時間が経つにつれ、物価(マンション価格)はもっと上がっていきます。

まだ未購入の方については、今が一番の買い場と思いこの機会にマンション見学を一度されてみてはいかがでしょうか。

 

そこで気に食わなきゃ結局、買わなきゃいいのです(笑)

 

今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

次回のブログでまたお会いしましょう!

 

ステキな生活はステキな住まいから。どうもスムハジメでした!



ごあんない

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幸せ富動産代表取締役 元住友不動産 | 全国NO.1売上達成 | 社内最年少管理職 首都圏と東海圏で主に居住用不動産を紹介しています。 2,000万円台〜1億円超まで、ひとりひとりの住まい探しを応援しております。※ブログ記事・SNS等については過去所属団体と関係はありません。個人のものとなります。
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