ONE札幌ステーションタワー、ザ・札幌タワーズ、ブランズタワー札幌大通公園 (案内会に参加をしてきました: 其の壱)【トミー】

はじめに

  • 本稿は、北海道札幌市における ONE札幌ステーションタワー、ザ・札幌タワーズ イーストタワー / ウエストタワーブランズタワー札幌大通公園 について、案内会に参加をしましたので、その紹介等をするものであります。
  • 札幌市においては、札幌駅周辺と大通公園周辺が無難な選択であると考えていますので、これらに属する物件である事と、建物仕様等の類似性を鑑みた結果、前記の3物件としています。
  • なお、本稿は、札幌市における市政や地理的特徴などを主として紹介する内容になります。
 

札幌市の基本情報

概要

  • 市政施行日: 1922年8月1日
  • 面積: 1,121.26km2
  • 人口: 1,969,939人 (令和5年2月1日時点)
 

参考: 主要都市の人口

(2020年10月の国勢調査 (e-Stat: 政府統計ポータルサイトより抜粋))

横浜市: 3,777,491人

大阪市: 2,752,412人

名古屋市: 2,332,176人

札幌市: 1,973,395人

福岡市: 1,612,392人

神戸市: 1,525,152人

京都市: 1,463,723人

さいたま市: 1,324,025人

広島市: 1,200,754人

仙台市: 1,096,704人 ← 頑張れ、SENDAI!!!

千葉市: 974,951

 

地理分布

  • 街全体が区画整理をしたような綺麗な碁盤目状をした区画割をしていますが、これは京都を参考にした街づくりが行われた事によるようです。


 

街並み

(南方面から札幌駅 (北方面) を望む)


 

(札幌駅から北方面を望む)


 

(札幌駅から東方面を望む)


 

(札幌駅から南方面を望む)


 

(札幌駅から南西方面を望む)


 

(札幌駅から西方面を望む)


 

札幌駅周辺における都市計画および再開発

  • 札幌駅周辺では、地区計画を含まないビルの建て替え等までを含めると、非常に多くの計画が予定されています。
  • また、南エリアにおけるすすきのまで範囲を広げるとなれば、情報のキャッチアップがかなり大変です。
  • 本項では、札幌駅周辺における特に重要性の高い代表的な事業として、竣工済みを除く、都市再生緊急整備地域 (用語の定義等の紹介記事: シティタワー青葉通一番町 (物件情報と、都市再生と、伊達政宗公と))、ないしはこれに準ずるプロジェクト、および住宅が関わる地区計画を取り上げました。
 

位置図



 

札幌駅: 北海道新幹線の延伸工事

  • 現時点では、新青森駅 – 新函館北斗駅間が開業をしています。
  • この区間に加えて、新函館北斗駅から札幌駅間の整備が、2030年度末に向けて行われています。

(概要図、公式ウェブサイトより引用、一部改変)


 
  • 工事の進捗状況は、JRTT (鉄道・運輸機構) のウェブサイトから確認できます。
https://www.jrtt.go.jp/project/hokkaido.html

 

北8西1地区第一種市街地再開発事業

用途および計画平面図

(札幌市役所より引用、一部改変)


 
  • 住宅棟は、ONE札幌ステーションタワー です。
 

現況



 



 

北6条東3丁目周辺地区計画

位置図と現況

 

今後の予定等

4丁目地区 (業務・利便地区)
  • デ・アウネ さっぽろ: 2020年供用済
 
3丁目地区 (医療・福祉地区)
  • カレス記念病院: 2025年4月開業予定
 
2丁目地区 (宿泊・住居地区)
イーストタワー: 2025年7月竣工予定

ウエストタワー: 2025年3月竣工予定
  • 商業店舗: 開業時期は、未定
  • 都市公園: 管理は、札幌市が行う見通し
 

北5西1、西2地区市街地再開発事業

概要

  • 用途: 展望施設、国際水準ホテル、オフィス、商業、バスターミナル、等
  • 延べ床面積: 約388,500m2
  • 地上43階地下4階
  • 高さ: 約245m
  • 事業主: 札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合 (札幌市、北海道旅客鉄道 (株)、札幌駅総合開発 (株)、ジェイ・アール北海道バス (株)、JR北海道ホテルズ (株))
  • 竣工予定時期: 2028年度
 

(JR北海道より引用)


 

現況

(西2丁目、ESTA)


 

(建物東側)


 



 

完成イメージ

(JR北海道より引用)


 

北4西3地区第一種市街地再開発事業

概要

  • 主要用途: 業務、商業、宿泊、駐車場
  • 敷地面積: 約10,660m2
  • 延床面積: 約210,200m2
  • 地上35階地下6階建
  • 高さ: 約200m
  • 竣工予定時期: 2028年
 

完成イメージ

(札幌市役所より引用)


 
  • 現在は、準備組合の段階ですので、組合設立に向けた準備を進めているようです。
  • ヨドバシホールディングスが大きく関与しているようです。
 

現況



 

(敷地北側)


 

(敷地南西側)


 

各物件概要

札幌駅周辺

位置図



 

ONE札幌ステーションタワー

  • 所在地: 北海道札幌市北区北8条西1丁目3番
  • 敷地面積: 9,712.88m2
  • 用途地域: 商業地域
  • 建物規模、構造: RC造 (一部S造)、地上48階地下2階建
  • 総戸数: 624戸
  • 建物竣工予定時期: 2023年12月
  • 施工会社: 大成建設、他共同企業体
  • 売主: 大和ハウス工業株式会社、住友不動産株式会社、東急不動産株式会社、株式会社NIPPO
 

ザ・札幌タワーズ イーストタワー / ウエストタワー

  • 所在地 (地番): 北海道札幌市東区北六条東2丁目1-29
  • 敷地面積: 5,701.58m2
  • 用途地域: 商業地域
  • 建物規模、構造: RC造、地上30階建
  • 総戸数: 各197戸 (別途、店舗、スカイラウンジ各1戸)
  • 建物竣工予定時期: 2025年7月 (イーストタワー)、2025年3月 (ウエストタワー)
  • 管理形態: 団地管理組合構成後、株式会社大京アステージ
  • 施工会社: 西松建設 (株) 札幌支店
  • 売主: 株式会社大京、京阪電鉄不動産株式会社、ミサワホーム北海道株式会社、大和ハウス工業株式会社、株式会社キムラ
 

大通公園周辺

ブランズタワー札幌大通公園

  • 所在地 (地番): 北海道札幌市中央区南2条西10丁目1-1
  • 敷地面積: 1,854.48m2
  • 用途地域: 商業地域
  • 建物規模、構造: RC造 (一部S造)、地上29階地下1階建
  • 総戸数: 179戸
  • 建物竣工時期: 2023年1月
  • 管理会社: 株式会社東急コミュニティー
  • 施工会社: 佐藤工業株式会社 札幌支店
  • 売主: 東急不動産株式会社、京阪電鉄不動産株式会社、株式会社じょうてつ
 

各物件における立地の特性

地域地区

用途地域

  • 札幌駅より北側は、商業系と住居系の用途地域がほとんどを占めています。


 
  • 南方面は、商業系の用途地域が大部分です。


 

高度地区

  • 札幌駅周辺から南エリアまでの中心部エリアには、高さ制限が設けられていません。
  • 一方で、近郊から郊外にかけては、制限があります。

  • ザ・札幌タワーズは、60m高度地区内ですが、都市計画 (北6条東3丁目周辺地区) による容積率緩和と絶対的高さの緩和がなされている説明を受けた気がします (うろ覚えです)。
 

仙台市の “仙台市「杜の都」景観計画” における景観重点区域に対する高さ制限

  • 高さ制限について、札幌市と仙台市では真逆の規制をしていますので、話が脱線をして恐縮ですが、仙台市の高さ制限について簡単に触れておきます。
 

基本的な考え方

  • 本計画は、仙台市基本計画などの上位計画や、各種関連計画と整合を図る位置づけにあります。
 

(仙台市公式ウェブサイトより引用)


 
  • 青葉区や宮城野区などの一部について、「杜の都」を象徴する特色のある景観が構成され、これらの特色を活かすゾーンとして、4つが設定されています。


 
  • 仙台駅周辺の中心部については、青葉城址 (標高約120m) からみた場合における、数点の配慮を基準として、建築物の高さが定められています。
  • すなわち、後図に示したように、段階的な変化のある奥行きや、海、山、川の景観に配慮する高さでなければなりません。
 



 
  • 具体的には、段階的な奥行きを創出するために、青葉城址から容積率に配慮した段階的な高さ基準を設けていることを説明しているのが、後図です。

(仙台市役所より引用、一部改変)


 

近郊から郊外における高さ制限

  • 仙台市中心部では、80mの高さ基準 (緩和可) があることを示しました。
  • 一方で、仙台市近郊から郊外における長町、泉中央などに関しては、数値基準の定めはありません。
  • しかしながら、努力目標として、背景の山並みの風景を害しないこと、通りのスカイラインに配慮すること、街並みの連続性に違和感のない高さとする事などがあります。
 

基準の緩和

 

(公共的空間のイメージ、河北新報より引用)


 

自然災害関連

地震時の建物の揺れやすさ


  • やや揺れにくい: ONE札幌ステーションタワー、ザ・札幌タワーズ、ブランズタワー札幌大通公園 (いずれも扇状地)
 

洪水による浸水


  • 0.5m未満: ONE札幌ステーションタワー (標高約16m)
  • 0.5 – 3.0m未満: ザ・札幌タワーズ (標高約16m)、ブランズタワー札幌大通公園 (標高約20m)
 

内水による浸水


  • 0.3m未満: ONE札幌ステーションタワー、ザ・札幌タワーズ
  • 0.3m以上 – 0.5m未満: ブランズタワー札幌大通公園、ONE札幌ステーションタワー (前面道路)
 

液状化の可能性


  • 可能性が極めて低い: ONE札幌ステーションタワー、ブランズタワー札幌大通公園
  • 可能性がある: ザ・札幌タワーズ
 

ライターの募集について

  • スムラボの運営をしているやまちゃんの記事によれば、札幌市や新潟市などでライターを募集しているようです。
  • 応募等は、下記リンクを参照ください。
スムラボのブロガーを募集しています(2023.2.22更新)

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