はじめに

• 本稿は、宮城県仙台市について、最近の住宅の動きを中心に振り返るものであります。
• 記事にしておきたいイベントはいくつかあったものの、タイミングよく触れる機会がありませんでしたので、それらをまとめておきたいと思います。
• なお、未来に向かう情報については、事業主および報道機関によるものとしています。

今年度の大まかな動き

ポジティブな動き

• 伊達政宗公騎馬像の帰還
• ヨドバシ仙台第一ビルの開業
• 仙台・青葉まつり、仙台七夕花火祭: 4年ぶりの通常開催
• 全国都市緑化フェア: 本市で34年ぶりの開催
• 瑞鳳殿本殿等: 21年ぶりの修復工事が完了
• こけし塔: 40年ぶりの再塗装

中心部の環境配慮型大規模建築物 (グリーンビルディング)

1) (仮称) 一番町三丁目七番地区第一種市街地再開発事業

• (仮称) さくら野百貨店跡地開発計画におけるツインタワーと規模感が近く、大型の再開発となります。
• 本事業では、後記のとおり、各街区における解体等の工事および供用開始がずらされる予定となっています。
• また、用途に関しては、各棟ともオフィスが大部分を占める予定です。

概要

• 所在地: 仙台市青葉区一番町三丁目7番地内
• 事業区域の範囲: 約1.8ha (約18,000m2)
• 事業協力者: 三菱地所、戸田建設

おおよその敷地範囲

(googleより引用、一部改変)

敷地計画

• 敷地面積: 約3,500m2
• 建物規模: 地上24階建
• 最高高さ: 約135m
• 主要用途: 業務、商業、宿泊、駐車場等
• 竣工予定時期: 2029年

• 敷地面積: 約7,740m2
• 建物規模: 地上35階建
• 最高高さ: 約180m
• 主要用途: 業務、商業、ホール、駐車場等
• 竣工予定時期: 2035年

• 竣工予定時期: 2030年

• 略

完成イメージ

(敷地北東側、準備組合資料より引用)

2) 仙台市役所本庁舎整備事業

• 概要等は、勾当台・定禅寺通エリアビジョン (変わりゆく仙台市における都市計画の続報) を参照ください。

住宅に係る動き

賃貸

(仮称) ロイヤルパークス仙台青葉

• 仙台市の新築マンション等の計画地を巡る (三井不動産による東北エリアにおけるナンバーワンのマンションが、爆誕か?!) にて、気になる場所の一つとして紹介をしていた場所です。
• 青葉通り沿いという立地も去ることながら、形質や規模も良く、極めて恵まれた土地と言えます。
• ダイワハウスグループによる高級賃貸ブランドであるロイヤルパークスシリーズが、東北エリアに初進出となります。
• 分譲による売り切りに比して、賃貸運用の方が安定した良いキャッシュフローが見込めるとの事業主の判断であると思います。
• 成績次第では、仙台市中心部の各デベロッパーにおける分譲事業は、賃貸事業へのシフトチェンジも視野に入るものと予想され、個人的にはこの観点で本プロジェクトを静観していくつもりでいます。

• 地番：仙台市青葉区大町二丁目2番4、外12筆
• 用途：共同住宅、寄宿舎、店舗 (267戸)
• 敷地面積：4,388.40m2
• 建築面積：2,370.30m2
• 延べ面積：25,211.10m2
• 規模、構造：RC造、地上15階建 (高さ: 47.51m)
• 工事着工予定：2023年5月15日
• 工事完了予定：2025年12月31日
• 建築主：大和ハウス工業
• 施工者：西松建設

分譲 (中古)

仙台市におけるマンションの管理計画認定制度

• 一定の基準が満たされている管理計画を持つ場合、そのマンションを適切な管理計画を持つものとして、地方公共団体 (マンション管理適正化推進計画を策定している地域) の認定を受けられる制度であり、本市では令和4年10月から始まっているものです。
• 本認定を受けるためには、まず総会にて普通決議を経る必要があります。その後に、事前確認の申請、事前確認適合証の取得、、、(以降、略) と手順を踏んでいく事になります。

(仙台市役所より引用)

認定物件

• ライオンズ仙台レジデンス

• ライオンズマンション北仙台

本制度のメリット

• 「フラット35」の借入金利引下げ
• 「マンション共用部分リフォーム融資」の借入金利引下げ
• 「マンションすまい・る債」の債券利率を上乗せ (令和5年度募集分から)

• 固定資産税の減額: 長寿命化工事が実施された場合に、その翌年度に課される建物部分 (減額の割合は、市町村の条例による)

分譲 (新築)

仙台市六丁の目元町・六丁目土地区画整理事業

• 河北新報にて、仙台工業団地における移転事業が終盤を迎えるという記事が2023年4月に出ました。
• 本事業については、パークホームズ仙台卸町 (おったまげ予定販売価格帯等の最速レビュー) にて、簡単に紹介をしていたところです。

(おおよその事業範囲)

• 現在地と移転先地の離れた2ヶ所の土地を “1事業” として捉える、という全国でも例を見ない手法だそうです。

移転先地

• 移転先地である若林区六丁目への移転については、一部の企業においてはすでに設備稼働が行われており、操業開始に向けた動きが続いているようです。

現在地

• 一方で、現在地に関しては、用途地域を工業専用地域から近隣商業地域に変更し、商業施設誘致や居住機能整備に向けての調整が進んでおり、複合的な街が誘導される予定です。
• 組合事務局長は、「仙台になかったタイプの大型商業施設を誘致」とのコメントがあります。
• 現在地は、施行面積を約7haとし、このうち約5haが商業、約1haが集合住宅の用地として設定されることが見込まれています。

現地の状況 (2022年12月)

• 一部の敷地では、解体工事が進んでいます (2023年7月時点)。

(団地の一部)

おわりに

• 数件の新築分譲マンションの建設状況については、随時スムラボ派出所に書いていますので、こちらもよろしくお願いします。

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