【番外編】その道のプロに聞いてみた!(不動産広告編)【ひろしマンション】

こんにちはーひろしです!
今回は新企画「その道のプロに聞いてみた!」と題しまして、不動産業界に携わるプロの方をお招きして、業界の裏話やお仕事の苦労や拘りなどをインタビュー形式でお聞きします。今回お招きしたのは、広島地場の広告代理店で20年以上不動産広告に携わってこられた石井部長です。

この対談 に参加したメンバーは?

ひろしマンション [広島]さん

広島でシステムエンジニアをしています。マンション管理会社の基幹システム構築をきっかけにマンション沼にハマってしまいました。 スムラボでは広島市内の新築マンションをレビューします。広島でマンション購入を検討されている方々の力になりたいと思っています。

[寄稿] マンションコミュニティ:スムラボ派出所スレ

石井部長
石井部長さん

広島地場の広告代理店の営業部長。 広島地場デベロッパーの分譲マンションを中心に、中四国九州の不動産広告を手掛けている。 業界歴は20年以上で、広島駅周辺の大規模タワーマンションプロジェクトをはじめとした多くの再開発物件・大規模物件に参画している。 顧客の指示通りに広告を作るのではなく、商品のことを深く理解し、より価値を高められるような提案型の仕事を心掛けている。

対談 スタート



その道のプロに聞いてみた!(不動産広告編)

石井部長、今日はよろしくお願いいたします。


はい、お願いします。


 

質問:一口に不動産広告といっても様々な形態(チラシ、パンフレット、Webサイト、動画など)がありますが、石井部長の会社では何を作っておられますか?

弊社では分譲マンションに関わる広告物の全てを作っています。依頼に即座に対応するために1人は社内にデザイナーを配置していますが、弊社で全て製作しているわけではなく、多くは協力会社へ外注しており、専属のデザイナー・Webサイト制作・動画制作のチームに依頼をしています。


顧客によって作る範囲や内容が違ったりもするのでしょうか?


そうですね、Webサイトのみを手掛けることもありますし、パンフレットを作る場合にもイメージパースや図面などは売主から提供されることもあります。


全て作ることができる体制を持ってはいるが、顧客の要望によって作る範囲が変わってくるということでしょうか?


そういうことになりますね。全て依頼いただいた方が全体にまとまりがでるんですけどね。
イメージパースなんかは支給だとこちらの思ったアングルじゃなくても使うしかないのでデザイナーを困らせることがあります。


 

質問:分譲マンションの広告を作られているということですが、どういった売主の広告を手掛けているのでしょうか?

弊社は広島地場の広告代理店ですので、広島地場のマンションデベロッパーを中心に、中四国や九州のデベロッパーさんからお仕事をいただいています。
弊社単独の場合は上記の通りですが、過去には不動産最大手の広告代理店様とタッグを組んで岐阜の大規模再開発のプロジェクトに参画させていただいたこともあります。


なるほど、手掛けておられる物件は広島県内に限らないんですね。


そうですね、特に岐阜で大規模再開発のプロジェクトに参画した経験が、後に広島駅周辺の大規模再開発プロジェクトへの参画につながりました。


えっ!?広島駅周辺のプロジェクトにも参加されているんですね。


 

質問:では広島で手掛けられた代表的な物件は何ですか?

弊社で広告を手掛けた代表的な物件は「ザ・広島タワー」「グランクロスタワー広島」「ソシオタワー中町」などですね。



おおーすごい!まさに広島を代表する物件という感じですね!どれもひろしが大好きなマンションです。
「ザ・広島タワー」は過去にスムラボでも紹介させていただきました!


 

質問:最近ではどのような物件の広告を手掛けられていますか?

最近手掛けた物件は、「フローレンス東雲本町シティゲート」「ソシオ白島城北」、「ソシオ西風新都 COMFILL EDITION」などです。


「フローレンス東雲本町シティゲート」は過去にスムラボでも紹介させていただきました!


フローレンス東雲本町シティゲート

フローレンス東雲本町シティゲート


スムラボ拝見しております。顧客との打ち合わせでもたまにひろしマンションさんの事は話題にあがりますよ。


えーほんとですか!?嬉しいような恐ろしいような(笑)


 

質問:売主からはどのような形でお仕事の依頼があるんでしょうか?

これはお客様や物件によって様々ですね。作るものの範囲、弊社の関わり方・進め方などは、案件によって全く違います。
ただ、弊社の場合はお客様の指示通りに広告物を作るという感じではないですし、広告の内容以外にも外観や間取り構成比などをこちらからご提案する場合もあります。


えーそうなんですね!?広告代理店の方が物件の中身に意見をするものだと思っていませんでした。


もちろん会社さんによるとは思いますが、弊社の場合はそういうやり方でやらせていただいてますね。


 

質問:デザインや制作に関しては外部に複数のチームを抱えているんでしょうか?

本来は複数のチームを抱えて沢山こなせるといいんですが・・・、中々私の思う品質が担保できないんですよね。
ですのでデザインに関しては私が信頼するデザイナーに依頼していますし、Webや動画制作に関しても1つのチームに依頼をしています。


ということは複数の物件を同時に手掛けるといったことは難しいんでしょうか?


弊社の場合はそうなりますね。とはいえあまり沢山だと品質の担保ができない以上仕方が無いんです。


 

質問:広告物の制作はどのくらいの期間で行うのでしょうか?

時期的には普通のマンションだと販売の半年以上前からコンセプトを固めたり写真撮影などを行って、販売までに最初の時点で必要な広告物の制作を行っていきます。
大型の案件は1年以上前からブレストなどを始めます。再開発案件は2年前から始めるといったケースもあります。
販売が開始した後は反響を見ながら広告の追加について都度検討します。


なるほど、ということは売れ行きによっても対応が変わったりするのでしょうか?


全く違いますね、販売好調な物件の会議はすぐに終わりますが、売れてない物件の会議はいつまでも終わらなかったりします(笑)。
何度も何度も検討して作り直したりするんですが、結局最初の案に戻ったりということもあります。
あまりにも売れ行き・反響の悪い物件はコンセプトからやり直しになる場合もありますね。


販売開始までに広告を作って終わりというわけではなく、状況に合わせて都度変えていく必要があるんですねー。


 

質問:不動産広告をやっていて大変なことや難しいことってなんですか?

いくつかありますが、1つ目にコンペになると大変ですね。
昔は出ることもあったんですが、今は基本的に提案費がでないので、提案して仕事が取れない場合はかかったコスト分は赤字になってしまいます。


あー・・・これはIT業界も似た感じなのでわかります。


ある会社さんは、提案費を払ってないし発注もしていないのに提案内容は使わせてもらうことがあるなんてことを平気で言ってきますしね。


えー・・・それは流石に・・・。


あと純粋にコンペのプレゼンで負けた時というのは本当に悔しいです。
納得が出来ない場合は何が問題だったか聞きに行き、お客さんにきちんと説明してもらいます、それでも納得出来ない事が多いですが・・・。
それくらい強い思いをスタッフみんなが提案に込めています。


おー!熱いですね。大変ではあるけど、それだけ情熱を持てる仕事ということですね。


 

2つ目はコストをかけた分売れるわけではないというところですかね。


ん?どういうことでしょうか?


例えば、モデルルームに展示する模型を発注した時に、タイルの一枚一枚まで細部のディティールに拘って作ってくれる模型屋さんとそうでない模型屋さんがいて、全く出来上がりが違うんですが。


ふむふむ。


前者に発注すると100万円多く費用がかかってしまうとして、営業さんから100万円高い模型を買ったらマンションが売れるのか?とせっつかれるわけですよ。


あー・・・。


正直そんなことわからないんですよ、ただ広告にコストをかけてパンフレットの紙の質を上げたり、模型の質にこだわってみたり
そういった積み重ねでブランドイメージができあがって、商品の品質をアピールしたり会社の信頼に繋がっていくことは確かですよね。


なるほど、たしかにその広告がどう販売成績に繋がったのかというのは数値化が難しいですよね。


 

3つ目は顧客の目線を忘れてしまう所ですかね。


ん?これはまたどういうことでしょうか?


長く不動産広告を手掛けていると、他所がやった事のない奇抜な発想・アイデア・コピーなどを盛り込みたくなることがあるんですよ。


はい、プロなのでより良いものを作るために試行錯誤するのは素晴らしいことだと思いますが?


でもそこに落とし穴があったりするんですよね。過去に大手の大規模プロジェクトに参画した時に、
でかいタワーの写真をドーンと載せて、○○初・免震/制震・駅直結・最高層ってコピーいれてこれでやってくれ!って言われたんですが。
当時30代でギラギラしてた僕は、そんなみんながやってるどこにでもある広告やって何が面白いんだと思って奇抜なものを作ったわけですよ。
そしたら担当者にものすごい勢いで怒られました。


チラシのイメージ

よくある広告のイメージ


え・・・。そういうの飽き飽きしてますし、いいんじゃないですか?


いえひろしさん、そこがいわゆる落とし穴で、顧客側はいつもマンションの広告を目にしている方ばかりじゃないんですよ。
むしろマンションを買うのは初めてという一次取得者が多いわけですから、わかりやすいパース・わかりやすいコピーというのはやっぱり広告として訴求力が高いんですよね。


あーそうか、ひろしみたいに毎日SUUMOや物件の公式サイトを巡回しているような人はすでに普通の顧客の目線を失ってるのか(笑)


そうですね(笑)。我々制作側は特にそうなってしまいがちなので、重要なのは自分たちで好きなデザインやコンセプトを出していく事ではなくて、このマンションを購入される方々はどんな方なのかをしっかり調査し、しっかり考えることなんです。コンセプトを決めるまでにはかなり時間をかけて、データも集めますし、スタッフとミーティングを何度も繰り返して決めていきます。他社や他県の広告にも目を通して、デザインやコンセプトなどがどうなっているかも日々勉強しています。


なるほどー、デザインというと感性の世界だと思いがちですが、顧客を分析してそこに合わせていく事こそが重要なんですね。


 

 

分譲マンションの広告がどのように作られているのかや業界のルールなど大変勉強になりました。石井部長、今日はありがとうございました。


いえいえ、こちらこそありがとうございました。


 

さいごに

新企画「その道のプロに聞いてみた!(不動産広告編)」いかがでしたでしょうか?

カネーさん以来、久々の対談形式の記事になりました。
今回のゲスト「石井部長」とは、Twitter上でお声がけいただいたことをきっかけにお知り合いになりました。
ひろしは是非ともお話を聞きたかったので、お声がけいただいた数日後に直接会社に押し掛けました(笑)。(なんて図々しいやつなんだ・・・)
そんな図々しいひろしに、石井部長は終始にこやかに応対していただき、貴重なお話を聞かせてくださいました。石井部長、本当にありがとうございました。

少し話は変わりますが、なぜ今回このような企画を立ち上げたかというと、
ひろしってマンションブログを書く上で圧倒的に経験不足かつ素人なんですよね、不動産業界との接点がないので、自身の購入経験から顧客目線での分譲マンションの記事は書けるとしても、一般人や素人が知り得ないような情報を提供することはほぼできてないんですよ。(他のスムラボブロガーは業界関係者や複数回不動産取引経験のあるセミプロのような方が半数以上)

じゃあどうしよう?と考えた時に、カネーさんと直接お会いして業界の裏話を色々聞けたことを思い出し、「そうかプロに会って直接話を聞けばいいんじゃん。」ということに気づきました。
ということで、今後もチャンスがあれば不動産業界のプロの方に直接お会いして話を聞き、この企画「その道のプロに聞いてみた!」で紹介していきます。お楽しみに!

今後も広島市内の新築分譲マンションのレビューを中心に今回のような番外編をまじえつつ投稿を続けていきますので、よろしければ引き続きご覧ください。
※記事が溜まってきたのでしばらく月3回、10日・20日・30日の投稿に戻してみます!

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instagramを始めました、広島の分譲マンションの外観と建築計画看板の写真を中心に広島市内の風景を投稿していきます。
個別相談を始めました、広島でマンションを購入検討中の方は是非ともご利用くださいませ。

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広島でシステムエンジニアをしています。マンション管理会社の基幹システム構築をきっかけにマンション沼にハマってしまいました。 スムラボでは広島市内の新築マンションをレビューします。広島でマンション購入を検討されている方々の力になりたいと思っています。

[寄稿] マンションコミュニティ:スムラボ派出所スレ

2 件のコメント

  • 都民 より:

    我々みたいにSUUMOやスムログ、マンマニさんブログを毎日開いている人ばかりではないというところ、大変勉強になりました笑

    • ひろしマンション [広島] より:

      都民様
      コメントありがとうございます。

      そうですね、この件は私も目から鱗でした。
      見慣れている人からすると新鮮さが欲しいですけど、購買層は見慣れている人ばかりじゃないというのは確かですよね。

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