京都のタワマン「クラッシィハウス京都六地蔵」いよいよ最終1邸? 7,000万円超の住戸が残る六地蔵を歩いてみた【kyoto1192】

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六地蔵のタワーマンションから17年

あまり乗ることのない地下鉄東西線に乗り宇治市 六地蔵へ向かった。


 

地下鉄4番出口に向かうと「クラッシィハウス京都六地蔵」に直結する出口があった。


 

六地蔵には、JR奈良線、京都市営地下鉄東西線、京阪宇治線の3路線が乗り入れる。

京阪は少し離れているものの、六地蔵というひとつの街の中に3つの鉄道駅がある。

クラッシィハウス京都六地蔵は、地下鉄六地蔵駅徒歩1~4分、JR六地蔵駅徒歩2~5分、京阪六地蔵駅徒歩8~10分という立地だ。

その駅直結に建つのが、クラッシィハウス京都六地蔵

総戸数648戸。20階建てのタワー棟を含む大規模マンションだ。


 

 

そして今、いよいよ最終販売の段階に入っている。

公式HPを見ると「いよいよ最終1邸」の文字。7,090万円、97.23㎡・4LDKの家具付きモデルルームだ。


 

ところが、SUUMOに飛ぶと「最終2邸」。

7,090万円と7,480万円。いずれも97.23㎡・4LDK。

最終1邸なのか、2邸なのか。

販売状況は、見る場所によって違うようだ。


 

そして現在販売されているのは、7,090万円と7,480万円、いずれも97.23㎡の4LDK

この数字だけを見ると、いまの六地蔵がずいぶん変わったようにも思える。

けれど、街を歩いてみると、そう単純でもない。

クラッシィハウスのすぐ近くには、すでに大きなマンションがある。


 

パデシオン六地蔵 ザ・タワーレジデンス。

2010年12月竣工、19階建て、総戸数394戸。分譲したのは地元デベロッパーの睦備建設だ。

地下鉄とJRの六地蔵駅から徒歩1分、京阪からも徒歩圏内という、当時としてもかなり話題になったマンションだった。


 

クラッシィハウスが突然、六地蔵に現れたわけではない。

約17年前から、六地蔵の駅前には「大きなマンションを建てる」という動きがあった。

では、六地蔵という街に対する住宅購入者の感覚は、この17年で変わったのだろうか。

マンションコミュニティの古い掲示板を覗いてみると、少し気になることに気づく。

パデシオンの時代にも、そしてクラッシィハウスの時代にも、「六地蔵という場所に、これだけのお金を払うのか」という趣旨の議論が繰り返されている。

建物は19階から20階へ。

394戸から648戸へ。

そして最後に残った住戸は、7,090万円、97.23㎡の4LDK。

マンションは確実に大きくなり、価格も変わった。

それでも、六地蔵という街を住宅購入の舞台としてどう評価するのか。

その問いは、案外変わっていないのかもしれない。

そんなことを考えながら、周辺を歩いてみる。


 

 

 

 

 

 

タワーマンションの足元にある街

クラッシィハウス京都六地蔵は、ひとつの街のようでもある。

約16,000㎡の敷地に、648戸の住戸を抱える大規模開発。

マンション前には業務スーパーと保育園も併設されている。


 

 

マンションの北側には串八、ダイソー、やまや、天下一品、ジョーシン。

南側へ回ればビッグボーイもある。

さらに、フレスコプチ六地蔵や病院など、日常生活に必要な施設が徒歩圏に揃う。


 

公式サイトも「徒歩圏で心地よい暮らしを完結できる住環境」をクラッシィの魅力として挙げている。

確かに便利だ。

駅直結のマンションに住み、建物を出ればスーパーがある。少し歩けば飲食店や家電量販店、100円ショップまである。

暮らすうえで困ることは、かなり少ないだろう。

ただ、駅前の利便性から少し離れて歩いてみると、街の表情は少し変わる。

奈良街道を歩いていると、「屋号がない!担担麺」という、ちょっと変わった名前の店を見つけた。

こういう店に出会うと、大規模マンションのパンフレットには出てこない、六地蔵の日常が見えてくる。


 

そこから御蔵山商店街へ。


 

こちらは一気に時間が巻き戻ったような雰囲気になる。

シャッターが閉まった店舗が目につく。

ただ、この日が定休日だった可能性もあるので、簡単に「シャッター商店街」とは言えない。


 

その一方で、昔ながらの雰囲気を残す店もある。

大力餅

昼時だったため、駆け込むように店に入る人があり、今も街の食堂として営業していることが感じられた。


 

新しい担担麺の店が生まれ、昔ながらの大力餅が残っている。

新陳代謝している街なのか、それとも時間が積み重なっている街なのか

歩いているだけでは、どちらとも言い切れない。

そして、クラッシィの北側へ回ると、さらに大きな対比が現れる。

醍醐石田団地

20階建てのクラッシィとは対照的な、昭和の大規模団地。


 

クラッシィハウスと団地の間には、昭和風情のある小さな店舗がポツポツと残っている。


 

 

新築マンションだけを見れば、六地蔵は新しい街に見える。

けれど、その足元には、商店街があり、古い店舗があり、団地があり、昔から営業する店がある。


 

京都府の資料でも、六地蔵地区は宇治市の北端、京都市伏見区との境界に位置する古くからの交通の要衝とされている。

JR・地下鉄・京阪の鉄道網に加え、食品スーパーや飲食店、商店街なども集まる。

一方、山科川を越えた京都市側には大型商業施設が集積し、消費流出も課題として挙げられている。

実際に歩いてみると、その意味が少しわかる。

六地蔵は、「タワーマンションが建った街」ではない。

古い街の上に、タワーマンションが積み重なってきた街なのだ。

新しいものと古いものが、きれいに入れ替わったわけではない。

隣り合ったまま、今も同じ街に存在している。


 

 

 

 

 

 

川を渡ると、京都市になる

そして私は、さらに西へ歩いた。

山科川を渡る。


 

川を渡ると、宇治市から京都市伏見区になる。

さっきまで「宇治市六地蔵」を歩いていたのに、橋を渡っただけで住所が変わる。

六地蔵という一つの街を歩いている感覚は変わらない。

けれど、行政区域はここで切り替わる。

山科川沿いに建つのが、プレサンスレジェンド六地蔵だ。

2019年7月竣工、7階建て、総戸数176戸。

目の前には山科川沿いの遊歩道。春には桜が咲く。北側にはMOMOテラスが隣接し、買い物にも便利だ

川沿いの開放感と、商業施設に隣接する利便性。

駅近だけではなく、川沿いの開放感と日常の買い物の便利さを併せ持つ。


 

 

ただ、ここまで歩いてくると、マンションそのものよりも、その周辺の風景が気になってくる。

さらに外環状線沿いを歩いてみる。


 

 

すると、見えてきたのが睦備建設の本社だった。


 

パデシオンを手がけてきた、六地蔵を代表する地元デベロッパーだ。

その本社ビルに掲げられていたのが、

「パデシオンの仲介&リフォーム」

という文字。

マンションを建てるだけではない。

かつて分譲したマンションを、今度は仲介し、リフォームする。

マンションには寿命があり、住み手も変わっていく。

新築を売った会社が、その後の中古住宅にも関わっていく。

そんな住宅の時間が、この看板から見えてくる。

そして本社ビルの横には、もう一つ気になる看板があった。

1㎡でも広く、1円でも安く。」


 

パデシオンというマンションブランドが、どんな住宅を目指してきたのか。

その言葉は、とても分かりやすい。

1㎡でも広く、

1円でも安く。

けれど、時代は変わった。

六地蔵には、394戸のパデシオン六地蔵 ザ・タワーレジデンスが建ち、その後648戸のクラッシィハウス京都六地蔵が建った。

そしてクラッシィハウスの最後の販売住戸は、7,000万円を超える。

17年前のマンション掲示板で交わされていた「六地蔵で、この価格」という感覚は、今もどこかに残っている。

一方で、マンションそのものは確実に変わった。

「1㎡でも広く・1円でも安く」という言葉が掲げられた本社のすぐ近くで、7,000万円を超える住戸が販売されている。

時代は変わる。

でも、睦備建設の本社には、今も「パデシオン」の文字が残っている。

六地蔵を舞台にしてきた物語は、ここで終わりではないのかもしれない。


 

 

北側には、MOMOテラスがある。

ここには無印良品があり、ユニクロがあり、飲食店もある。


 

たくさんの店が集まり、歩いているだけでも楽しい。

六地蔵の古い商店街とは、また違う時間が流れている。

クラッシィハウスの足元には業務スーパーがあり、六地蔵駅周辺には商店街がある。

そして少し西へ歩けば、MOMOテラスのような大型商業施設がある。

六地蔵は、古い商店街だけでもなければ、タワーマンションだけでもない。

その間に、いくつもの時代の街が重なっている。


 

 

山科川沿いをさらに歩くと、煙突のようなものがついた巨大な建築物が現れる。

京都市東部クリーンセンター跡地だ。


 

2013年に稼働を停止した跡地は約4.4ヘクタール。

隣接する石田小学校の敷地約1.8ヘクタールと合わせると、約6.1ヘクタールにもなる。

京都市は現在、この広大な土地の活用を検討している。

2024年度には民間事業者から活用アイデアを募り、19事業者から提案が寄せられている。

まだ、何ができるのかは決まっていない。

パデシオンができ、クラッシィハウスができた。

マンションの街として変わってきた六地蔵の、その先にある約6.1ヘクタール。

次にこの街を変えるのは、マンションなのか。

それとも、マンションとは違う何かなのか。

六地蔵を歩いてきて、最後に残ったのは、その余白だった。


 

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

 

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