物件価格だけじゃない!都心部と地方部のマンションの違い 後編【モルモット】

[スムラボ編集部より] 本ブログ記事の情報は投稿日時点のものです。現在の販売情報はLifull Homesをご参照下さい。

こんにちはモルモット滋賀です。

前編では 都市部と地方部(滋賀)の分譲マンションの違いについて駅距離や戸建との競合関係などについて記載いたしました。

後編となる本記事では設備仕様や維持についてご紹介いたします。


前編記事はこちら★

物件価格だけじゃない!都心部と地方部のマンションの違い 前編【モルモット】



 

設備仕様

はっきり申し上げて地方マンションはしょぼいです。平均値として東京にはまず勝てません。(もちろん物件によりけりです)

設備は物件によってはタンクレストイレや床暖房、キッチン天板人造大理石など頑張っているものはありますが、根本的な構造面ではコストカットが目立っています。

例えば東京ではよく見ける以下のような仕様は滋賀では極稀です。

・二重床

・免震構造(制震構造)

・天井高 2.5m以上

・サッシ2.1m以上

憧れのハイサッシ 滋賀では膳所の藤和シティホームズぐらいかも


・ZEH、長期優良住宅などの省エネ住宅(シエリアシティ大津におの浜は県内初のZEH-M対応マンション)

・各戸宅配ボックス

・ワイドスパンの間取り(シャリエ大津スクエアクロスはワイドスパンがウリですが、形としては田の字)

全部屋がバルコニーに面するホンモノのワイドスパン


・完全アウトフレーム

・天井カセットエアコン

省エネ性能や交換費用といったコスパは悪いものの見た目は良いカセット式エアコン


・折り上げ天井

・第1種換気

プラウドのゆかいfull マンションで全館空調を実現し、壁の吸気口がなくスッキリ快適 滋賀にはない概念


・同時吸排レンジフード

・リビングと隣の洋室を一体化したときの窓部の出っ張りレス構造

方立て呼ばれる②の出っ張りのこと。ここが大きいとL Dと洋室の一体感が小さくなる。


滋賀の24hゴミ捨ても燃えるゴミのみ(プラはわける)であったり、対応しててもビンやカンも何かしらの透明袋に入れる必要があるなど東京タワーマンションの各階ゴミ置き場のイメージでいると一歩劣るサービスになっています。1本だけビンが出た時にちょっと面倒臭い〜

二度と戻れない各階ゴミ捨て場 家からゴミが消える


大津駅を代表するタワーマンションプラウドタワー大津はなんと制振でもない耐震構造。その他仕様も外廊下、直床、ドアモニターなし、基本田の字間取りなど「駅前タワマンなんだからもうちょい頼むよ!」と言いたくなるレベルです。

タワマンと呼ぶには寂しい仕様のプラウドタワー大津 分譲価格は激安坪150程度


サッシ高も令和の新築で1.8mが平気で出てくるなど、東京の肥えた目線であまり見ない方がいい部分も多々有ります。

最近話題のシエリアタワー中之島もサッシ高が1.8mでどうなんだという意見もありますが、滋賀では珍しいことではありません(値段が全然違いますしね)

設備仕様としてはどのマンションもだいたい同じ仕様の田の字に落ち着きます。逆にそこからも外れてさらに水回りも相当しょぼい、外観も吹き付けタイルが目立つとなると売れ行きが悪く、逆にアピールできる仕様があれば多少高くても一気に売れていくイメージがあります。意外と見られているもんです。正直どのマンションも似たよりよったりと言っていいでしょう。だからこそ、立地でも設備でも他より少しでもアピールできる何かがあると大きなアドバンテージになります。

東京と比較して設備仕様面が劣るのは土地が安くて建築費の割合が高いからです。

東京でも滋賀でもコンクリートと職人さんたちの値段はそんなに変わりません。

 

すごく簡略化すると以下のようなイメージです。

東京でマンションを建てる 1戸当たりの費用が土地5000万円+建築費3000万円=8000万円

滋賀でマンションを建てる 土地2000万円+建築費3000万円=5000万円

この状態で同じ物件が完成する。東京はあと600万円値上げすれば20%良い設備仕様にできる。価格は8000万円から8600万円になるが「8000万円もだすならちゃんとした物件にしたい」というニーズを満たすことができる。

滋賀はここから建築費600万円積み上げれば、5600万円となり割合で言えば10%を超える値上げになります。さらに「5600万円もだすなら戸建て買うだろ!」ということになります。

前編でも触れましたが、滋賀ではあくまで戸建>マンションの価値観が根底にあります。マンションは戸建より安くて便利で快適でなければならないのです。限られた予算の中で仕様を追求する余裕はあまりありません。

 

戸建ての価格ですが、一流ハウスメーカーでそこそこの広さで建てても上モノだけでいえば3000万円〜4000万円程度です。土地はピンキリですが一番高い南草津駅前のプリムタウンでも上限せいぜい6000万円程度、駅徒歩20分でいいなら1000万円台でゴロゴロしています。広さはどこも100平米は基本あります。グロスの上限は「一流ハウスメーカーで注文住宅を新築できる価格」という東京ではありえないところでバッティングします。なのでそれを超えないように設備仕様は控えめで建築されるのが一般的です。

天井高やサッシ高、バルコニー隔板高、耐震省エネ性能など建築費がかかる上に「わかる人にしかわからない」「目には見えない」仕様はおよそオミットされますが「スロップシンク(バルコニー水栓)」は非常に高い確率でついています。文化的なものでしょうか(びわ湖虫の駆除に必要ですしね・・・)

しかし、最近の関東エリアでの新築マンションは価格が限界なのかさらにコストを削ったマンションが目に付くようになりました。食洗機がOP、引き戸のレールが床、給湯器がリースだったり、洗面台が三面鏡ではないなど、最低限分譲ならこれくらいの仕様でしょ、を下に突き破ってきた感じです。それらに比べるとまだ余裕がある・・・のかもしれません。

 

設備仕様に拘りたいならこのマンション

エステムコート大津におの浜

・アクティビティスペースという玄関が二つある間取り スパンも広い

公式サイトより


・お風呂にテレビ、自動洗浄標準 ダイレクトにバルコニーアクセスで外気浴

・機能的な和室や収納



 

イーグルコート大津フロント
・内廊下

・全部屋角部屋

・全部屋天井高2.65m!

・エステケアシャワー キレイスト TOTOタンクレストイレNJ2 パナソニック製UB標準のハイエンドな水回り

公式サイトより 手洗いカウンター完備!

資産性

東京ほど資産性を重視して選ばれることはありません。

資産性でいえば流動性が高く、人が集まり、発展を繰り返す東京に資産を持ったほうがいいに決まっています。どう考えても投資目的で買うなら東京大阪の外国人にも人気が出るエリアの方がいいです。実需に加えて投資目的の値上がりがあります。

不動産というのは「そのうち上モノは価値がなくなるが、土地は残る」ものであり、価格の中の土地代の割合が低い地方部は不利です。それを織り込んで一般的に「元値に関わらず、毎年坪4万円マンションは下落する」と言われています。坪400万円のマンションであればそれは1%にすぎませんが、坪200万のマンションでは2%と下げ幅は倍になるということです。

ざっくりですがこの感覚はそう間違ってないと思います。

じゃあ滋賀でマンションを買って利益を上げることは不可能か? 実績をみるとそんなこともありません。例えば膳所駅のランドマークマンション、プラウド大津におの浜は坪200前後で取引されていますが、これは新築時の2010年とほぼ同じ~少し高いくらいです。前述のプラウドタワー大津は2013年の新築時坪150前後でしたが今は坪300弱と倍近く値上がりしています。

やはり「駅チカ ランドマーク 大規模」は地方でも資産性という観点では有利なのでしょうか。ただこれはたまたまリーマンショック前後の暴落時からの狂気的な物件価格高騰に加え、物件価格高騰による京都からの流入が加速し京都に近い大津の人口が急増したという事情があったからという背景もあります。大人気のプラウド大津におの浜の隣にたつ、さらにおよそ2倍の規模となるシエリアシティ大津におの浜の資産性については、購入できた価格次第というのが正直な意見です。これだけ大規模な物件であれば客寄せパンダ部屋や第1期での値付けミス部屋に期待したいですね。例えばパンダ部屋である東向き低階で3500万円未満で購入できればある程度は値下がりも限定的でしょうが、南向き高階層は5000万円近くなります。そこからさらに値上がりというのはいくらなんでも考えにくいです。シエリアシティは膳所エリアNo1物件として新高値更新を狙っていますが、値段がネックになって規模数の割に動きが鈍い印象があります。一方で、安価な低層には申し込みが殺到しているなど、価格の壁にぶち当たっています。

唯一の例外は「琵琶湖ビュー」です。これは滋賀に特有のバリューであり、供給は大きく限られます。「滋賀なんてどこでも琵琶湖ビューじゃないの?」と思われるかもしれませんが、案外琵琶湖ビューでマンションが建てられるところは建て尽くした感があり、外国人や別荘需要もあるので資産性は相当強いです。

赤く塗ったあたりが琵琶湖ビューのマンションの供給があるエリア


この辺りの詳細は過去記事もご参考ください。

プラウドシティ大津京をご紹介 最後の新築大規模琵琶湖ビュー!?【モルモット】



東京と異なり、滋賀で新駅ができるとか、東京湾岸地区のように再開発で街が大きく生まれ変わるのようなことはそこまで期待しないようがいいでしょう。大規模マンションはよく駅前の工場などが大規模商業施設と住宅に生まれ変わり、人の流れが変わる・・・というイメージですがシエリアシティ大津におの浜は商業施設が潰れて跡地がマンションになっています。

膳所におの浜エリアでは滋賀を代表する観光施設「ラコリーナ」を手掛けたクラブハリエのたねやが市民プラザを再開発する予定ですがマンション価格への影響はわずかでしょう。

日本一風情のあるバームクーヘンショップ


大津湖岸なぎさ公園再整備事業で市民プラザに「たねや」飲食施設 2024年春予定

 

一方、石山駅北口の半導体工場跡地は商業施設+大規模マンションとなる予定です。現地民からすると「あんな工場地帯に住むなんて信じられない・・・」「土壌が終わっているのでは?」という意見も正直多いのですが、武蔵小杉も東京湾岸も元は工場や物流地帯でした。再開発次第で石山のイメージが大きく変わることもあり得るかもしれません。あとは大津駅のシャッター商店街あたりが再開発されて県庁所在駅の名に恥じないエリアに生まれ変わるか・・・

 

滋賀に追い風といえば、若手人口比率が全国2位(1位沖縄)、関西で若い人口が増え続けている唯一の県ということです。「人口増えるからマンションも値上がり!」とシンプルには行きませんが、大津市では新築マンションの供給がハイペースで続いています。京都から距離がある草津市は少し供給が止まり気味です。いくら需要が増えてもそれを上回るペースで供給されてしまったら値段は上がりません。建築コストが厳しければグロスを上げていくのではなく、さらに仕様設備を削っていくことになるでしょう。滋賀はベッドタウンなので、京都大阪より高くすると一気に需要がなくなってしまいます。逆に言えば京都がさらに熱狂的に価格を上げていけばまだまだ滋賀のアッパー余地があります。(頑張れ京都を欲しがる外国人投資家!)

 

マンションの資産性が不利なら戸建てはどうだ?となれば、もちろんマンション以上に不利です。

注文住宅は建てた人にとっては最適でも他の方にとってはそうではなく、かけたコストほど評価されにくい傾向にあります。建売の中古というのもあまり見かけませんし、建売の中古を選ぶ滋賀県民はやはりレアでしょう。注文住宅は全身がオプションであってその多くは第三者は評価しません。建売を買うくらいなら注文住宅戸建は仕様の割に安くてアリですが、件数が少なくて自分の希望に一致することは稀ですし、リセールも悪いままです。資産価値を狙って注文住宅を選ぶ人はいませんが、永住目的で買って、最後土地だけ残るという面ではマンションと違った資産価値が見えてきます。

資産性で選ぶならこのマンション

プラウドシティ大津京

・琵琶湖ビューありの大規模ブランドマンション

・駅からは距離があるものの貴重な自走式100%駐車場

・目の前が大型商業施設

・ある程度の設備仕様 低炭素住宅 2.1mバルコニー

・琵琶湖ビューなしの部屋は坪単価がかなり抑えめ 天井が高い部屋もあり お買い得感強い(湖西線なのはネック)

公式サイトより やっぱり琵琶湖ビューは最高!


 

シエリアシティ大津におの浜

公式サイトより


・エリアNo1 立地

・京滋最大規模

・充実の共用施設での差別化

・管理費110円/平米と抑えめ

・ZEH住宅

設備仕様は若干弱いものの、大規模物件ならでは生じる格安部屋をうまく狙っていきたい物件です。

販売開始はまだですが値付けが弱くなることが確定の西向きは注目です。

今のうちに資料を請求してすぐ動けるようにしておいた方がよいです。

賃貸という選択肢

買うのがダメなら借りるのはどうだ!? ということですが、これは厳しいです。

中古の売出しも少ないのに分譲賃貸はさらに数が少なく、それぞれのエリアに数部屋のレベルで、自分にとって理想の部屋の可能性は低いです。さらに大抵は転勤中の定期借家なのでずっと住める保証はありません。戸建ての賃貸なんてものは東京でも少ない通り滋賀でも稀です。売れ残り新築が賃貸として出されていることもありますが、正直割高です。その家賃出せる人がいるなら売れとるわ!ていう感じです。大手企業で借り上げ社宅適用できて、転勤もあり滋賀にずっと住むわけじゃないならまぁ・・・というポジションです。

分譲以外でもファミリーが住めるような賃貸は選択肢が少ないです。アパートタイプで木造の2LDKはエリアにちょこちょこあるけれども、子供ができたら出ていって家を買う人がほとんどでしょう。奇跡的にいい部屋が見つかって借りて住んでいても、次の転居先はまた奇跡が必要ですし、ずっと住み続けるならそもそも買った方が安くてよかったということになります。

つまり、滋賀でまともな住居で暮らしたいなら基本買うしかないんです。資産性ガーと言っても仕方ありません。

悲観的なことも書きましたが、個人的には気にすることはないと思います。

なぜならグロスが安いからです。

8000万円の物件の10%は800万ですが、4000万円の10%は400万円。得しても損しても絶対額で言えば小さくなります。

10年住んで売却してもローンが100万円残っちゃった・・・となってもそれくらいなら払えるでしょう。転居先の予算を調整してカバーできる範囲です。人生詰んだりしません。逆にいうと値上がりしても利益はそこそこの範囲になる可能性が高いです。

資産性を考慮しすぎて悩んで賃貸に住む期間を長くして家賃を払い続けたり、貴重な20~40代の時間を納得がいっていない住宅・街・環境で過ごすほうがマイナスというのが持論です。グロスが安い地方だからこそどんどんGO!してもいいと思います。グロスが高いので背伸び二馬力で購入したけど会社の都合で残業がなくなり賞与もカットされローン払えず・・・売ろうにも資産性が弱くてローンが返しきれず人生詰んだ! という東洋経済のタワマンを購入した30代夫婦の末路みたいな煽り記事展開になりにくいですからそこまでQOLを犠牲にしてでも資産性にこだわらなくてOKです。そもそも資産性にこだわる理由の一つが「高すぎる買い物を正当化したい」というのもあるはずです。地方は高すぎないので資産性より住む方の好みや生活の方が優先されることでしょう。

お金に余裕があるなら東京都心のマンションのほうが資産性は高いと思います。高いお金を出せるなら価値のあるものを買えるのは当たり前です。1億円の札束が9500万円で売ってても買えないのが庶民、買えるのが元から富める者なのです。富裕層の真似をして親の援助も期待できないのに高いマンションを買って爪に火をともす生活をしながら「でも俺の家は売ったら利益が出るんだ」と内心で思いながらラムーの198円の唐揚げが人生の楽しみという生活が向いている方ばかりではありません。あなたがそうでも家族はわかりません。資産価値目当てで大家族なのに40平米タワマンなんてさすがにきついが、人生詰みかねないほど資産性に期待できない物件も困る、皆さん資産価値と生活のバランスをギリギリのところで判断して家を買います。そのバランスが東京ほどギリギリでなくてもいいよと思えるのは地方の魅力ではないでしょうか。

維持費

東京と比べて維持費がとても安いです。

管理費は新築マンションでも100円~200円/平米あたりに設定されます。

東京時代住んでいた分譲はおよそ300円/平米でしたらから驚愕の安さです。この分譲は共用施設も多い物件であったので、まぁ致し方ないという感じもありましたが、最近の都心マンションは小規模マンションでも200円/平米は相当安い方ではないでしょうか。人件費はそりゃ東京と異なりますが、それでも倍近い差になるのでどうしてこんなに変わるのだろうという気持ちがいっぱいです。タワータイプは少ないので防災センターや高速エレベーターの維持管理がない、共用施設もミニショップやカフェなどのサービス提供型が少ない、24時間ゴミ捨てのルールがちょっと厳しい分民間委託費が安いなど細かいところで管理サービスが簡略化された積み重ねもあります。

修繕積立金については新築時は東京同様に安く設定されます。最近では100円/平米を下回る初期設定もよく見かけます。もちろんこの金額で回るわけないので、だんだん増額になる・・・はずですが築20年経過しても初期設定のままの物件が大多数です。あげていてもせいぜい150円/平米程度。滋賀では東京の半値以下で修繕工事が可能なのでしょうか?そんなわけありません。謎は深まるばかりです。

一説には管理費は受ける管理サービスではなく物件価格に比例すると聞いたことがあります。最近東京の物件の管理費が高いのは物件価格そのものがあがってるからだと…確かに億ションで管理費が70平米で9000円にするわけないですよね。高い部屋を買う人は高い管理費を払える余裕もあるし、払ってでもしっかりとしたサービスを受けたいと思うものです。(そこを狙って高めに設定するのも業者の思惑も含む)

もしかすると駐車場が大きく関与しているかもしれません。車社会の滋賀では駐車場設置率は駅前でも高く、7割~はたいていあり、100%も珍しくありません。さらには大規模物件ですと自走式なので駐車場代をほぼそのまま管理費や修繕費に充てられている可能性があります。ただし東京のように月3万円もとれません。エリア次第ですが機械式であればせいぜい1万円、自走式なら高くても2万円程度が相場でしょうか。 お気付きの通り機械式駐車場となる小規模マンションでは高い修繕費がかかる駐車場を、東京の1/3しか収益があがらない価格設定でカバーしなければならず、管理費修繕費にその負担は跳ね返る・・・はずなのですが小規模マンションでも修繕費は安いままです。車社会なので「機械式メンテナンス高いし使い潰してあとは更地にして節約しようぜ!どうせ空いてるっしょ」なんてこともできません。「マンション外に貸す」のも手間の割に収益としては少ないので非現実的です。自分の家にあるから機械式でも契約するのであって、そのへんの青空パーキングが1万2万で借りれるのに他のマンションの機械式駐車場を1万円以上で契約する人は普通いませんしね。

プラウドシティ大津京は設置率100%で自走式なので管理費・修繕費の観点からもお薦めできます。長期修繕計画も18年という長めのスパンとなるような設計・計画されており、買った後も懐に優しいです。

「駐車場設置率が少ない」というのは「マンションにとって収益の柱が少ない」ということでもあります。都心部の管理費の値上がりは少なすぎる駐車場設置率(機械式駐車場を設置するコストをカットしたということ)から来ているのかもしれません。

あと、固定資産税も比例して安いです。

維持費整理イメージ

東京のマンション

管理費修繕費 4~5万円

駐車場 3万円

滋賀のマンション

管理費修繕費 2~3万円

駐車場 1万円

毎月の維持費の差は4~5万にも! これは35年ローンに換算すると物件価格2000万円に相当!

本体価格も安いのに維持費も安い!固定資産税も安い!

 

維持費の観点からおすすめのマンション

アルファスマート守山勝部
・平面式駐車場 108%!

・修繕が大変そうな共用施設はなしのシンプル設計

公式サイトより ひろびろとしたランドプラン


公式サイトより 立体駐車場ですらなくエレベーターも修繕費も格安


 

維持費とは関係ないですが、この物件、守山市唯一の新築というメリットの他に、作業のしやすいパウダールームや、クローゼットや引き戸の形を選べるなど珍しい取り組みもしています。ちょっとしたことですが面白いですね。

公式サイトより


公式サイトより


公式サイトより


ちょっと番外編ですがプレミスト堅田はなんと新築購入者に2年分の管理費と修繕積立金を免除するオマケを提供!販売苦戦物件はモデルルーム家具付きなどなんとか直接の値引きを避けながらバリューを提供してくれますがこのパターンは珍しい。どうせ売れなければ売主が負担し続けることになるので覚悟を決めたということでしょうか・・・

建物が悪いのか?というと全くそんなことはなく、駅徒歩4分、最高で天井高2.7m!!(階数に応じて。それでも最低2.55mと滋賀では高め) ワイドスパン、設備面も床暖房 ミストサウナ Low-Eガラス ハイルーフ・EV対応駐車場有など滋賀県内では非常に良い方です。高階層では琵琶湖ビューも少しあります。

公式サイトより 琵琶湖ビューちょっとあり


橋を渡れば今は廃墟ではなく完全復活したピエリ守山があるなど、2F 67平米 2890万円とは思えない良い物件です。

ただ、やはり堅田という土地まで来てしまうと戸建の優位性が思ったより強いのは否めません。京都大阪のベッドタウンにしては大津京以北の湖西線は流石に不利です。この土地まで上がってくるならば戸建がまず選択肢になるでしょう。湖西線にはより南にライバルとなるプラウドシティ大津京があり、ここも琵琶湖ビューでなければ坪160~程度と相当安価です。湖西に地縁がある方であれば戸建をまず考えるし、地縁なければプラウドだし・・・で立ち位置が難しい物件ですが、もし堅田あたりでマンションという条件であればこのオマケは非常に大きいですね!

個人的にはこの立地であればたとえ駅徒歩4分でも48戸に対して駐車場25台、内23台は機械式というのは結構ネックになってるのではないかと思います。湖西地縁ありの高齢者の方が車がなくても生活できるためのマンションへの住み替えというのが一番刺さるかもしれません。

公式サイトにもリバースモーゲージの紹介がTOPに貼ってあります。これ、あんま東京のマンションではみないPRです。ざっくり言うと、頭金4割用意できればあとは利息のみ払ってもらえればOK! 元本部分は亡くなった時に物件を回収しますよと言うものです。金利も1.5%で高いし、お得とは言えませんが、引退後の高齢者でも新築マンションに住め、亡くなった後の不動産のゴタゴタがないと言うのはメリット多そうです。

教育

直接マンションは関係ないですが関西は関東と違い公立文化です。私立中学受験は珍しいコースでクラスで1割もいないのではないでしょうか。賢いからこそ学費の安い国公立に行くんだという風潮があります。東京にいたころはクラスの半分が中学受験していました。驚くのは「勉強が苦手な子」ですら中学受験を視野に入れていることです。スポーツが苦手な子がサッカーユース入団を目指してサッカークラブに入りますか?お金もかかるし自尊心折られてしんどい思いをするだけだと思います。ここは価値観や周りの空気が全く違います。格安の公立があるのにわざわざ私立中学に行くのは相当なエリートという印象です。

高校も関西民からすれば「どうして学費が高い学校にわざわざいくのだい?賢い子はいい学校に安く行ける、いい教育を受けたいが努力が足りなくてもお金でカバーする私立という選択肢もある。それが自然だろう」ということです。私立に通っているとなれば「あらw私立なのw 大変ねw」みたいな反応をするお母さま方は今の時代もたくさんおります。

大阪では私立高校には、「併願」と「専願」の2つの受験方法があります。

「専願」は、その私立高校に合格したら必ず入学すると約束して受験するもので、合格した場合には、ほかの高校は受験できません。

一方、「併願」は、その私立高校に合格しても、公立高校などの結果を待ってから進学するかどうかを決めることができる受験方法です。公立高校が第一志望で私立高校を受験する場合は、「併願」で受験することになります。

もちろん専願にすると合格最低ラインが引き下がります。公立>私立なのをシステム上でも肯定しています。

 

私立は灘などの雲の上だけでメインは地域No1公立狙いが大多数です。私立大学も大学から受験するより、高校からエスカレーターしたほうが楽です。産近甲龍~関関同立レベルの大学に主に進学する公立高校に入れるなら、関関同立の付属高校に入学するのは難しくありません。ただし学費等はキツイので「大学私立いくなら高校までは公立で頼むで!」という家庭は多そうです。一定所得により私立高校は無償化になった地域もありますが、私立というのは周りの生活レベルもあがるので学費以外にもいろいろと・・・かかるものです。

大学も私立より国公立のほうがエラい という風潮は根強いです。多少へき地だろうが規模小さかろうが、「国公立」というだけで親戚一同絶賛です。安いは正義。

私立中の年間の学費等は100万円超えます。塾も年間数十万~かかります。それが当たり前じゃないだけで財布的には助かります。

ただしこういう風潮もジワジワ変わってきており、中学受験をする小学生の割合も年々増えています。私立高校のプレゼンスも上がっています。滋賀でいえば立命館守山の偏差値はここ10年で膳所高校に迫る勢いで上がってきました。京都の私立に行く方も多いです。「関西は公立だから学費が安い!」という文化も変わっていっていくのかもしれません。。。「俺が子供の頃はこういう教育環境だった!」と決めつけずに最新の情報を仕入れてこどもの教育方針を決めるべきです。

(というか地方部に行くほど優秀な私立がないだけなのかも・・・)

 

滋賀は大手製造業も多く、高卒就職の場所も困りません。瀬田工業高校である程度の成績が残せればパナソニックでも村田製作所でも東レでもダイハツでも選び放題です。高校の学費無償化や専門学校の充実で高卒就職を希望する生徒は年々減っていく一方、団塊の世代が大量離職する企業はなんとしてでも若い技能職を求めています。大卒はもちろん、高卒就職は戦後以来の売り手市場であり、勉強が苦手であれば就職に舵を切っていくのも全然アリです。地元にも残れますしね。年収も東京でタワマンは厳しいかもですが滋賀で家族を養うには十分もらえます。

 

教育的な観点で選ぶなら膳所駅 におの浜エリアが文教地区として人気です。

・公立平野小学校は人気

・徒歩圏内に滋賀教育大附属小中もあり

・チャリ圏内に滋賀県最高峰の公立膳所高校 かしこめの石山高校や大津高校もあり 私立なら立命館守山も通学範囲

・大学は滋賀大もよし、京都に行って同志社立命館もよし あわよくば京大も・・・!?

・もちろん塾もたくさんありでタイプにあった塾を選べる

シエリアシティ大津におの浜は大規模物件なので「こんな大きなマンションを建てて、キャパシティ的に平野小学校に本当に入れるのか?」という質問がモデルルームでは多いそうです。新築入居時は平野小学校通学は確約できるとおっしゃっていました。もちろんその後までは約束できないので「6年後息子が小学校なのですがその時は平野小学校確実に入れますか?」という質問にはお答えできないそうです。

 

終わりに

東京で家を買えなくて迷っている方、滋賀などの地方なら買えます!

仕事がない? 滋賀なら県内も仕事たくさんありますし、京都大阪も通勤圏内。仕事の方を調整するのも全然アリだと思います。

子供と行くレジャー施設やアウトドアも安くて混雑していません。

というか大阪でもローレルスクエア健都ザ・レジデンスのように安価で駅近 アクセスよし 大規模の物件はあります。何も梅田タワマンだけが大阪じゃなく、東京と違ってほんの少し人気エリアを外すだけで価格帯がガラっと変わります。中心地までの通勤距離と価格が必ずしも比例しないのが関西圏の特徴です。

東京で夢見たような豪華なタワマンはそもそも存在しないけど、資産価値や毎月の支払い 金利 相場変動にに一喜一憂四苦八苦せず、目の前の生活の幸せだけに集中できる。それが一番の価値だと感じています。「住めば都」という言葉があるように、「この住まいにしてよかった」と言えればその他のことは瑣末な問題なのです。だからまずは「予算」「何が自分にとって一番重要な要素なのか」を決める自己分析が家選びの第一歩で重要なことだと私は考えます。

「滋賀に来いよ!」は言い過ぎだとしても、東京都内で「通勤が楽になるような会社」に移るのは全然いいと思います。六本木や赤坂といった超都心から、アクセスの良い東京駅や池袋駅通勤にするだけで安価で質の良いマンションが大量にある千葉埼玉がぐぐっと選びやすくなります。大宮や千葉、立川、横浜あたりが勤務地でも良いですね。そこからさらに通勤30分が許容できるなら相当住居コストは抑えられるはずです。

 

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