お久しぶりです。こうです。
暫くサボって体力を温存してブログ執筆しておりませんでしたが、これは久々に書きたい(買いたい)マンションが出てきました。
今回レビューするのは「パークタワー栄」です。
まずは物件概要から見ていきましょう~
物件概要
所在地:愛知県名古屋市中区栄2丁目1403番(地番)
交通:(1)名古屋市東山線「伏見」駅 徒歩8分、(2)名古屋市東山線「栄」駅 徒歩10分、(3)名古屋市名城線「矢場町」駅 徒歩9分
完成時期:2028年11月下旬
引渡可能時期:2029年1月下旬
総戸数:95戸(一般販売対象戸数)
敷地面積:1,121.15㎡
構造・階建て:鉄筋コンクリート造、地上24階
用途地域:商業地域
駐車場:54台(機械式52台、平面2台)
駐輪場:95台
バイク置き場:なし
事業主:三井不動産レジデンシャル株式会社
管理会社:三井不動産レジデンシャルサービス株式会社
施工会社:矢作建設工業株式会社
設計会社:矢作建設工業株式会社
掲示板:パークタワー栄ってどうですか?
本物件の大きな魅力の一つは、マスターデザインを「ホシノアーキテクツ」が手掛ける点でしょう(正式な設計担当は矢作建設です)。
ホシノアーキテクツは近年、特に評価の高い設計事務所で、実績には「三田ガーデンヒルズ」「パークコート渋谷ザ・タワー」など錚々たる顔ぶれが並びます。このラインナップに名を連ねるわけですから、物件としての格やブランド性が一段増すのは間違いありません。
敷地面積は約1,121㎡、24階建てということで、建物は所謂ペンシルタワーになります。規模感としては、「プラウドタワー栄」より大きく、「プラウドタワー名古屋丸の内ステーションマークス」より小さい、その中間あたりをイメージすると分かりやすいでしょう。
ここは本物件最大の懸念点と言ってもいいかもしれません。とにかく敷地が狭く、建物の横幅を取りづらい。もちろん、その弱点をホシノアーキテクツの設計でどこまで補えるかという話にはなりますが、規模感のビハインドをデザインだけで覆せた例はそれほど多くありません。完成を見るまでは安心できない、というのが正直なところです。
とはいえ、物件の北側は2階建てのコメダ珈琲店、南側はコインパーキング、東側は片側3車線の本町通。周囲の建物に囲まれる圧迫感はそこまで強くなさそうです。24階という高さもあるので、ランドマーク性や存在感はしっかり発揮してくれそうです。
立地
立地は白川公園の北東、本町通沿いです。本町通は江戸初期から存在する“計画都市・名古屋”の原初構造の一部であり、名古屋城から熱田神宮までをつなぐ、いわば城下町の背骨のような存在です。そう考えると、本物件は歴史ある都市軸に建つマンションとも言えます。
大通り沿いは騒音などマイナス面もありますが、“目立つ”という観点ではプラスに働きます。特に本物件は、高さとデザイン性が魅力(になるはず)の物件なので、なおさらでしょう。
さて、物件概要にもあった通り、最寄り駅は『伏見』駅で徒歩8分、『栄』駅で徒歩10分、『矢場町』駅で徒歩9分。正直、どの駅からも絶妙に遠いです。
ただ、実際の利便性や行き先を考えると、もっとも使う頻度が高いのはやはり『伏見』駅でしょう。北側の三蔵通沿いを進み、信号をうまく回避できれば、体感的にはそこまでストレスなく辿り着けそうです。
別の見方をすると、『伏見』駅から少し距離があることで、栄や大須にはむしろ近くなっています(駅というより街としてですが)。そう考えると、駅距離が純粋にマイナスかというと一概には言えません。後述しますが、このポジションだからこそ得られる眺望面でのメリットもありますしね。
個々の店舗やスポットには触れませんが、名古屋の中では屈指の商業利便性を享受できる立地であることは間違いありません。ただし、相変わらず名古屋中心部はスーパーが弱いので、その点は留意が必要です。
ちなみにコンビニは、本町通を挟んで向かいの「JMFビル名古屋栄」1階にファミリーマート、北西側の「THE SAKAE RESIDENCE」西隣にセブン-イレブンがあります。なお、はす向かいのライオンズマンション下にあったローソンは閉店し、現在は天下一品になっていました。
土地の歴史とパークタワー誕生背景
さて、マンション自体の内容に入る前にこの地の成り立ちについて調べてみました。パークタワー栄の敷地を追っていくと、単なる「栄二丁目の再開発用地」というだけではなく、かつてこの地に根を張っていた老舗企業の存在が見えてきます。
この土地の旧所有者として登記簿に出てくるのが、「株式会社センゾー」です。
センゾーは、戦後間もない昭和20年に創業した名古屋の老舗企業で、もともとは喫煙具卸を主体として創業。その後、ハンドバッグ、財布、服飾雑貨などの企画・製造・卸販売を行う会社へと発展していきました。現在の会社概要でも、百貨店、専門店、量販店などを主な取引先とする服飾関連商品の卸会社とされています。
興味深いのは、センゾーが単なる卸会社にとどまらず、栄二丁目にかなり立派な自社ビルを構えていたことです。
沿革を見ると、昭和26年には現在地に新社屋を建てて移転。その後も本社増築、西館完成、そして昭和60年には地下3階・地上8階の本社新社屋を完成させています(この8階建てのビルがあった場所に今回パークタワー栄が建ちます)。昭和62年の住宅地図を見ても、当該街区周辺には「センゾー本社ビル」や「センゾー」の表記があり、栄二丁目の一角において相応の存在感を持った企業だったことが分かります。
ご存じの方も多いかもしれませんが、このビルは単なる本社・事務所ではありません。
会員制で一般消費者も買い物ができる場所で、年会費を払って会員になると、デパートで扱っているようなブランドバッグ、生活用品、キッチングッズ、ベビー用品などを卸価格に近い価格で購入できる施設でした。いわば、BtoBの卸会社でありながら、一般消費者向けの会員制ディスカウントストア、在庫販売拠点のような機能も持っていたと言えます。
Googleストリートビューで過去の写真を見ると、裏口には荷捌きや搬入に使われていたと思われるスペースもあり、単なるオフィスビルというよりは、卸会社らしい「本社兼ストア兼物流拠点」でした。
つまり、現在パークタワー栄が建つ土地周辺は、かつては戦後から続く名古屋の服飾雑貨卸企業が、商売の拠点として使っていた場所だったわけです。
ここで時系列を見ると、さらに面白くなります。
センゾーの会員制店舗は、2021年2月に閉店しました。そして登記簿を見ると、2021年8月に根抵当権が抹消され、同年9月に三井不動産レジデンシャルへ土地が売却されています。
この流れを見ると、コロナの影響はかなり大きかったと言えそうです。
とはいえ、センゾー自体が経営的に追い詰められて売却した、というよりは、もう少し合理的な資産整理だったと見る方が自然だと思います。センゾーは2023年5月期でも年商26億円、従業員50名規模の会社であり、東京・浅草橋にも自社ビルを構えるなど、かなり堅実な老舗オーナー企業に見えます。
ただ、会員制店舗のような来店型ビジネスは、コロナとの相性が悪い。栄まで来てもらい、現物を見て、掘り出し物を買ってもらうというビジネスモデルは、人流減少やEC化の流れによって大きな転換を余儀なくされたということかと。
一方で、栄二丁目の土地価値は高い。
都心商業地に広い事業用地を持ち続けるよりも、使い切れていない資産を三井不動産レジデンシャルへ売却し、本社機能や本業は維持しながら、含み益を実現する。この判断はかなり合理的ですね。
三井不動産レジデンシャルは2021年にこの土地を取得していますが、商品化までにはやや時間がかかっています。
ここからは推測になりますが、南側隣地のコインパーキングを追加取得しようとして粘っていたのでしょうか。もし南側まで取得できていれば、敷地はさらに大きくなり、建物配置や間取り、共用部計画の自由度も上がったはずです。しかし最終的には現在の約1,121㎡の敷地で計画が進んでいます。
つまり、戦後から栄二丁目で商売を続けてきた老舗卸企業センゾーが、時代の変化とコロナをきっかけに事業用不動産の一部を手放し、その土地を三井不動産レジデンシャルがタワーマンションとして商品化した案件、と見ることができます。
かつては、服飾雑貨、バッグ、生活用品が並ぶ会員制の卸売ビル。
それが時代を経て、都心居住を売るタワーマンションへ変わる。
この変化は、栄二丁目という街の性格が、業務・卸売の街から、都心居住・資産性を意識した街へと変わってきたことを象徴しているようにも感じます。
パークタワー栄の土地には、そうした名古屋都心部の産業構造の変化まで詰まっているのかと考えると感慨深いものがありますね。
余談ですが、この来歴の見方を変えると、センゾーの動きは一般家庭の資産形成みたいにも見えますね。
本業で安定収益を確保しつつ、都心の一等地を長期保有。地価上昇で含み益が十分に乗ったところで、コア資産は残しながら余剰部分だけを売却して利確する。
まるで、住み替えや買い替えで資産形成を狙う理想的な住宅戦略そのものだなと思ってしまいました。
デザイン
さて、肝となるデザイン部分に触れていきましょう。
パークタワー栄の外観デザインは、近年のタワーマンションの中でも比較的印象に残る部類ではないでしょうか。
第一印象として感じるのは、ガラスを多用した都会的なシャープさと、低層部の重厚感がうまく共存していることです。
単純な箱型タワーではなく、細かなデザイン処理によって、立体感と表情が丁寧につくられています。
まず印象的なのが、低層部に採用された暖色系のレンガ調デザインです。
一般的なタワーマンションでは、低層部もガラスや無機質な石材でまとめるケースが多いですが、パークタワー栄ではあえて温かみのあるアースカラーを採用しています。
この色味によって、都心立地のシャープさ一辺倒ではない、落ち着きと重厚感が生まれています。
本町通沿いという都心立地でありながら、どこかクラシカルな雰囲気を感じさせるのはこの低層部デザインによるところが大きいでしょう。
個人的には、この低層部の処理がかなり上手いと感じます。
デザインを考案する人は、当然事前に現地の下見を行っているでしょうから、本物件から北側にある岡谷鋼機ビルや、はす向かいの「ライオンズマンション栄第3」、同じ本町通沿いの「シャンボール白川公園」など、レンガ使いが印象的な外観の建物を見てインスピレーションを得たのかな、など想像しちゃいますね。
タワーマンションは高層部ばかり注目されがちですが、実際に街並みの中で日常的に目に入るのは低層部です。ここにしっかりと質感を持たせることで、建物全体の格が一段上がって見えます。
一方で、高層部はかなり都会的ですね。特に目を引くのが、ダイレクトウィンドウの存在です。
ガラス面を大きく取ることで、ファサードに強い抜け感と華やかさが生まれています。名古屋のタワーマンションの中では、比較的“映える”外観と言っていいかもしれません。
夜間の室内灯が入った際には、このダイレクトウィンドウがより強い存在感を放ちそうです。無機質になりすぎず、それでいて高級感をしっかり演出できている点は評価したいところです。
さらに、この建物をよく見ると、バルコニー形状にも工夫があります。平面的にスパッと積み上げたデザインではなく、各階のバルコニーラインに微妙な凹凸やズレを設けることで、建物全体に動きが生まれています。
この“揺らぎ”があることで、単調さがかなり抑えられています。特に細身のタワーは、設計次第では非常にのっぺり見えてしまいます。しかしパークタワー栄は、縦のシャープさを保ちながらも、横方向のラインに変化をつけることで、視覚的な軽さと立体感を両立しています。このあたりは、かなり丁寧にデザインされている印象です。
単に奇抜なデザインに振るのではなく、街並みに馴染ませながら建物の個性を引き出すバランス感覚がホシノアーキテクツらしさってことなのかもしれませんね。
本町通沿いという名古屋都心の伝統的な商業軸に建つタワーとして、街に対して一定の存在感を示しながらも、過度に主張しすぎない。個人的には、数年後に見ても古さを感じにくい、比較的息の長いデザインではないかと思っています。
敷地配置
敷地配置を見ると、限られた敷地をかなり上手くまとめてきたなという印象です。
前述の通り、パークタワー栄の敷地は約1,121㎡なのでタワーマンションの敷地としては激狭です。そのため、ランドプランにはどうしても制約がありますが、その中で動線は比較的よく整理されていると思いました。
特に良いなと思ったのは南側の細長い敷地。ここが一部接道していることで、自転車と歩行者の動線をある程度分けられています。しかも、この南側動線は駅アクセス面でもメリットがあります。本町通側だけでなく南側から出られるので、伏見駅へ向かうなら少しショートカットできます。
一方で、少し気になったのは植栽の少なさ。都心立地なのである程度仕方ないとはいえ、全体的に緑はかなり少なめに見えます。
最近の新築マンションは、敷地に余裕がなくても植栽で雰囲気を作る物件が増えている印象ですが、パークタワー栄はそういう方向ではなさそうです。良く言えばシャープで都会的。悪く言えばやや無機質。
あと、個人的に一番気になったのはエントランスラウンジ。二層吹き抜けで開放感を演出してます。
ただ、この規模感の物件でそこまで吹き抜けに振る必要があったのかは正直よく分かりません。通常の住戸風にバルコニーを設置しているので、外からは二層吹き抜けかは判別できませんし、エントランスラウンジの完成イメージでは上部はかなりシンプルに見えますし、天井にシャンデリア等が設置されるわけでもなさそうですから。
個人的には、吹き抜けを一層にして、その分2階に共用施設(ワークスペース、ライブラリラウンジとか)を作った方が満足度は高かった気がします。この点はホシノアーキテクツが良い意味で期待を裏切ってくれるのかもしれませんが。
まとめると、総じて、敷地配置はかなり合理的。
限られた敷地の中で必要なものはしっかり押さえています。
ただ、植栽の少なさ、共用部の簡素さには、少し割り切りも感じました。
共用施設・サービス
前述の通り、一階にエントランスラウンジはありますが、その他の共用施設は特にありませんし、コンシェルジュサービスもありません。
タワーマンションらしい共用部として挙げるなら、各階ゴミステーションくらいでしょうか。
あと、本物件のエレベーターは2基。戸数規模を考えれば台数自体は妥当です。問題は速度。
分速105mは、24階建てタワマンとしては正直かなり遅めです。てか激遅です。
24階まででもそこそこ時間がかかりますし、混雑時に各階停止が入ると体感はさらに長くなりそう。このあたりは日々の満足度に地味に効いてくるポイントです。特に最上階6億円オーバー住戸の住民にこの仕打ちはなかなかひどい。
その他の特徴として、本物件は「外部管理者方式」を採用しているため理事会がありません。このあたりは価格帯や住民層を踏まえると、まあ納得です。
まとめると、タワーマンションの共用部としては、はっきり言って物足りません。前述したネックでもありますが、ここには敷地の狭さがかなり影響しています。
あえて営業マンに事情は聞きませんでした。ランニングがどうだとか、周辺施設を使えば十分だとか、テンプレ回答をごちゃごちゃ聞かされるのが目に見えていたので。
その他、駐車場は全54台で、総戸数95戸に対して設置率は約57%です。
栄・伏見徒歩圏の都心タワマンとしては、台数はまずまず確保されている印象。最近は設置率5割を切る物件も珍しくないので、この点は評価できます。
ただし、大半は機械式のエレベーターパーキング。平置きは屋根付き2台のみで、これは最上階購入者向けのアメちゃんですね。
駐車料金は月額35,000円〜40,000円台が中心で、平置きは55,000円。栄アドレスとしては妥当な水準でしょう。
専有部と設備仕様
さて、気を取り直して専有部を見ていきましょう!専有部の仕様を見ると、パークタワー栄はかなり分かりやすくグレード差をつけてきています。設備仕様は専有面積に応じて5段階に分かれており、Standard、Superior、Superior Plus、Premium、Luxuryという構成です。全戸一律で豪華というより、住戸価格に応じて仕様にしっかり差をつけるタイプですね。ディスポーザーは全戸設置です。
まず率直に感じたのは、1LDK・2LDK中心のStandard仕様はかなり物足りないということ。特に気になったのは水回りで、キッチン天板と洗面台天板がどちらも人工大理石です。この価格帯、このブランドでここまで割り切るのかというのが正直な感想でした。
最近はもっと価格帯の低い物件でもフィオレストーン採用が珍しくありませんし、名古屋だとオープンハウスのマンションですら基本的に水回りにフィオレストーンです。それを考えると、Standard住戸はややコストカット感が目立ちます。
一方で、Superior以上になると印象はかなり変わります。キッチン天板と洗面台天板がフィオレストーンになり、一般的なタワマンスペックに近いイメージです。
さらにSuperior Plus以上ではリビングに天井カセットエアコンが入ってきます。このあたりからようやく「高級タワマンらしい仕様感」が出てきたなという印象です。
Premium、Luxuryになると、仕様はさらに一段上。キッチン天板はシーザーストーン、水栓はグローエ、ガスコンロはデリシア採用と、一気に上質になります。特にLuxuryは別格で、リビング天井高約2,750mm、全居室天井カセットエアコン、LD床タイル、主寝室インナーサッシなど、しっかり上層階プレミアム住戸らしい内容です。このグレード帯までくると、専有部の満足度はかなり高そうですね。
面白いのは、住戸ごとにここまで仕様差をつけている一方で、トイレだけは全グレード共通でしっかり作っていること。全住戸タンクレスで手洗いカウンター付きというのは意外でした。コスト調整するなら削られやすい部分ですが、何か仕入れ等の事情があるのでしょう。良い部分なので理由は気にしませんが。
総じて、この物件はどの住戸を買っても同じ満足度が得られるタイプではなく、選ぶグレードによって評価がかなり変わる物件だと思います。Standard住戸は価格を考慮すると納得感は薄いですね。一方でPremium以上は、専有部までしっかり満足感を得られそうです。
その他、モデルルームを確認する限り、ソフトクローズはしっかりキッチンや洗面扉に備わっていそうでした。ただ、収納扉の上側の面材合わせなしなど、少し細かい部分でもコストカットが目立ちました。
あと、大事なことを書き忘れるところでしたが、最上階以外は「直床」です。繰り返します。最上階以外「直床」です。
上記に関連することですが、リビング天井高約2,650mm(最上階は2,750mm、1LDKは2,400mm)です。ただし、下がり天井もそれなりにあるので、詳細は間取り図を確認してください。サッシ高は約2,100mmなので可もなく不可もなくですね。
眺望
本物件の魅力の一つが眺望です。栄の街を斜め方向から臨めるのは良いですね。上の画像は12階相当ですから、もちろん上層階になれば視界はさらにぐっと開けてきます。
また、画像ではまだ建設中ですが、実際には「ザ・ランドマーク名古屋栄」をかなり良い角度で捉えることになりそうです。
この点、「グランドメゾン栄 The Tower」は高層階になれば視界自体は抜けるものの、栄の街(「ザ・ランドマーク名古屋栄」や「中日ビル」)を真横から見る形になります。加えて、北東方面も「広小路クロスタワー」がかなり視界に入るので、個人的には眺望面でそこまで魅力的には映りません。
南西は白川公園ビューです。ちょうど遮る高い建物が少ないため、低層階からでもしっかり視界抜けを得られそうです。
北東と南西、この2方向が本物件の中では特に条件の良い方角でしょう。第一期販売もこのあたりの住戸から、つまり条件の良い住戸から売り出していくようです。
とはいえ、街中のマンション全般に言えることですが、都心は基本的に「眺望の潰し合い」です。将来的な眺望変化のリスクは、本物件でもそれなりにあると見ておいた方が良さそうです。
間取りと価格
価格は第一期の平均で坪520〜530万円ブロックで表現すると
3〜12階(Standard中心)
坪390〜460万円
13〜19階(Superior Plus)
坪500〜570万円
20〜23階(Premium)
坪600〜720万円
24階(Luxury)
坪1,200万円超
もちろん、最終的な平均価格はわかりませんが、しっかり坪500万円を超えくるかと思いますので、名古屋では最高クラスの高単価のマンションとは言えるでしょう。
代表的な間取り、というより人気が出るだろうなという間取りを取り上げます。
13階 9,980万円 坪493万円
19階 10,560万円 坪522万円
66.52㎡の3LDK。小ぶりですが全体的によくまとまった間取りです。
北東角住戸のため、リビングからは栄の街並みをきれいに望めそうで、この住戸の一番の魅力はやはり眺望でしょう。ダイレクトウィンドウも相まって、開放感はかなり期待できそうです。
間取りでまず良いと思ったのは、角部屋の割に廊下が短く、面積効率が良いこと。角住戸は窓面が増える一方で、意外と廊下が長くなりがちですが、このプランは居住スペースにしっかり面積を振れています。
LDKも約16.6畳(キッチン含む)あり、66㎡台の3LDKとしてはまずまず。リビング横の洋室1を開放すれば、さらに広く使うこともできそうです。
一方で、気になったのは収納量。全体的に収納はかなり控えめで、各洋室のクローゼット、シューズクローク、主寝室のWICと最低限は確保されているものの、3LDKとして見ると少し物足りません。
特にファミリーで住む場合、荷物量次第では収納不足を感じる可能性があります。この広さなら、納戸やもう少し大きめのリネン庫が欲しかったところです。
なので、3LDKというよりは実質2LDK+1Sに近い感覚かもしれません。
総じて、収納力には課題があるものの、面積効率は良好で、眺望という明確な強みもある住戸です。
特に、「都心で3LDKが欲しい」、「眺望も重視したい」という方には、かなりバランスの良いプランに見えました。
だいたい90-100万円アップなので、出来る限り上の階を狙いたいですが、抽選で被らないように15、16階などの真ん中の住戸を狙うのもありかと思います
管理費・修繕積立金
管理費:360円/㎡(71.90㎡換算で25,880円)修繕積立金:235円/㎡(71.90㎡換算で16,900円)
その他インターネット使用料:709円
S-71Dタイプ(71.90㎡)で月額合計43,484円ということで、安いという印象もないですが、バランスは取れているかと思います。
特に修繕積立金は少し前までは150円/㎡ぐらいが多い印象でしたが、さすがに昨今の建築費高騰を踏まえてそれなりの水準に初めから設定されていますね。
前述した通り、本物件は「外部管理者方式」を採用していますので、それでも管理費はそれほど高い印象は受けません。とはいえ、コンシェルジュサービスはありませんし、さしたる共用施設もないので、やはり管理費も値上がりしているということでしょう。
まとめ
高い!けど高くはない!
これが本物件に対する率直な感想です。
どういうことかというと、感覚的にはかなり高く感じるものの、相場で見れば価格設定自体は妥当、ということです。
数年前なら、
- 郊外板状 → 坪220〜280万円
- 栄 / 伏見 / 久屋 → 坪300〜400万円
- タワー上層 → 坪400万円超
こんな感覚でした。
しかし今は、
- 郊外でも強い立地 → 坪350〜450万円
- 中区都心新築 → 坪450〜600万円
- タワー希少住戸 → 坪600万円超
という水準に変わってきています。
例えば近郊では「レーベン御器所 M's TOWER」が平均坪400万円程度、本物件よりさらに立地・建物クオリティの高い「グランドメゾン栄 The Tower」が平均坪600万円台前半と考えると、本物件の坪500万円台前半は妥当という結論になります。
もちろん、今でももっと安く売られている新築マンションはあります。ただ、それらはそもそも立地も商品性も違うため、単純比較してもあまり意味はないでしょう。
とはいえ、やはりこの価格帯まできた以上、ホシノアーキテクツ採用に加えてもうひと頑張り欲しかった、というのが本音です。
例えば、一住戸削ってパーティールームを設ける、スカイデッキを作る、設備仕様を全体的に底上げするなど、何かもう一段の付加価値が欲しかったですね。
「パークタワー」×「ホシノアーキテクツ」という組み合わせ自体は間違いなく魅力的です。ただ、今のマンション業界では、「ホシノアーキテクツ設計なら資産性は間違いない」といった声も聞こえてきますが、個人的にはこの見方は少し単純化しすぎだと思っています。
というのも、因果関係がやや逆だからです。
「ホシノだから資産性が高い」というより、「資産性が高くなりやすい物件にホシノが採用されやすい」と考える方が自然でしょう。
もちろん、ホシノアーキテクツには建物の見栄えや商品価値を底上げする力があります。ただ、それが資産性の決定要因ではありません。
どれだけ優れた設計事務所でも、敷地条件そのものを覆すことはできません。特に本物件のような敷地1,000㎡強のペンシルタワーでは、ランドプラン上の制約はどうしても残ります。デザインの力で美しく見せることはできても、物理的な制約まで消せるわけではないでしょう。
そう考えると、本物件は万人向けのマンションではありません。
共用施設の充実度や、大規模タワマンらしい余裕を求める人にはやや物足りないと思います。
一方で、- 栄・伏見・大須を生活圏にしたい
- 三井ブランドに魅力を感じる
- ホシノアーキテクツデザインのマンションを所有したい
- 共用施設より立地や希少性を重視したい
こういった人にはかなり刺さる物件でしょう。
その点も踏まえると、完成時のギャップも含めて楽しめる人向けのマンションなのかもしれません。
第一期登録期間は2026/7/10(金)、11(土)。時間はそれほどありませんが、興味がある方は早めにモデルルームを訪問してみることをおすすめします。
ご質問等ありましたら、コメント、スムログお便り、X(旧Twitter)のDM等でお答えします!
それでは、また![スムラボ編集部より] 本ブログ記事の情報は投稿日時点のものです。現在の販売情報はLifull Homesをご参照下さい。






















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