二条城の南側に関電不動産開発マンションプロジェクト
二条城の南側。
祇園祭発祥の地ともいわれる、鯉が泳ぐ神泉苑。
京の都や日本各地で疫病が流行した際、当時の国の数に合わせて66本の鉾(ほこ)を神泉苑に立て、祇園社の神輿(みこし)を送って悪疫退散を祈願したことが始まりとされています。
その西側。
コロナ前、ここには「ホワイト・ベアーファミリー」のホテル計画を示す標識が設置されていた。
ところがコロナ禍で会社は倒産。ホテル計画は頓挫した。
その土地について書いた、当時の記事がある。
▼「ホワイト・ベアーファミリー」のホテル計画地について書いた記事

ホテルWBF壬生/4階建39室のホテル計画だった
それから何年経っただろう。
久しぶりに歩いてみると、土地が動き始めていた。
低層の建物が建設されつつある。
街は止まっていない。
南へ歩くと、喫茶チロルがある。
いつの間にか、人気のお店になっていた。
二条城の南側は、観光地のすぐそばでありながら、住宅や小さな店舗、古い建物が混在する京都らしい街でもある。
街は変わる。
変わらないと思っていた場所も、気づけば変わっている。
天理教の教会の隣に生まれた更地
二条城南側をさらに西へ。少し前、天理教 真栄分教会が背の高い白いバリケードに囲まれていた。
建て替え工事でも始まったのかと思っていた。
今日、来てみると、バリケードはなくなっていた。
その隣には、オレンジ色のバリケードに囲まれた更地が生まれている。
近づいてみる。
建築計画の標識が出ていた。
(仮称)中京区西ノ京職司町計画
・所在地/京都市中京区西ノ京職司町67-100
・延べ面積/2,717.39㎡
・建築物の高さ/18m
・地上5階建
・総戸数/25戸
・事業主/関電不動産開発株式会社
関電不動産開発によるマンションプロジェクト。
25戸のマンションが計画されている。
延べ面積を戸数で単純に割ると、1戸あたり約108.7㎡。
もちろん、延べ面積には共用部分なども含まれるため、この数字がそのまま専有面積になるわけではない。
ファミリータイプのマンションだろうか。
それとも、セカンドハウス的な需要も見込んでいるのだろうか。
敷地は北・西・南の三方が道路と接道している。
JR二条駅まで約550m、徒歩8分。
地下鉄二条城前駅までは約350m、徒歩5分。
そして、この場所の最大の特徴。
目の前に二条城がある。
正確には、二条城との間に道路がある。
それでも、視界を遮る大きな建物がない。
ここにマンションが完成したとき、どんな景色になるのだろう。
マンションは立地がすべて、とよく言われる。
二条城がこれほど近い場所なら、かなり特徴のあるマンションになりそうだ。
二条城の北側にもホテル計画
二条城の北側へ回る。こちらにはホテル計画がある。
オープンハウスのホテル計画地。
2020年12月、京都市の公募で事業者に選定されてから、もう5年。
今も更地のまま。大きな動きは見えない。
そこから西側には、
「グラン・ブルー二条城北」20戸、2001年竣工。
「イーグルコート二条城北大手門前」24戸、2012年竣工。
「コスモ二条城前」54戸、1996年竣工。
3棟のマンションが並ぶ。
1996年、2001年、2012年。
この界隈では、かつてマンションが建ち、時代とともに土地の使われ方も変わってきた。
ソンテイ京都 シャングリ・ラ シグネチャーズ
その全貌が見えてきた、外資系の超高級ホテル。「ソンテイ京都 シャングリ・ラ シグネチャーズ」
全77室。
2026年後半から順次開業予定とされている。
この土地を見ると、少し感慨深くなる。
2016年、ちょうど10年前、日本リゾーツが大規模な高級和風リゾート旅館や、日本美術品のオークション施設などを建設する「京都二条院離宮構想」を掲げていた。
しかし、日本リゾーツが倒産。
計画は頓挫した。
長い間、土地は動かなかった。

2016年6月撮影
そして今、ようやく新しいホテルが動き始めている。
土地は同じでも、計画する事業者が変わり、時代が変わり、描かれる未来も変わる。
10年という時間は、長いようで短い。
▼「京都二条院離宮構想」について書いた記事
▼日本リゾーツが倒産について書いた記事
この土地も、10年見てきた。プラウド京都二条城
二条公園の北側。鵺池のすぐそばに建つ「プラウド京都二条城」。
この土地も、10年見てきた。
2017年。
NHK跡地。大京の管理看板が立っていた。

2017年2月撮影
2018年。
ファイブランドの名前が見えた。
ホテルになるのかと思った。

2018年4月撮影
その後、コロナ禍。
土地は長いあいだ動かなかった。
そして、「プラウド京都二条城」の計画が発表され

2025年4月撮影
2026年、竣工。
更地だった土地に、マンションが建つ。
当たり前のことのようで、10年という時間を重ねて見ると、少し違って見える。
この場所に、10年前、今の姿を想像できただろうか。
全56戸。
2026年2月竣工。
現在、先着順販売中。
価格は1億4,498万円~3億898万円。
二条城のそばに、3億円を超えるマンションが生まれた。
最上階は4億台(ご紹介可能です笑)
10年前、この土地を眺めていた頃。
京都のマンションが、こんな価格になる時代を想像していただろうか。
ホテルのように暮らす
さらに隣接地には、SOMPOケア ラヴィーレレジデンス二条城
ホテルのような住環境を意識した、住宅型有料老人ホーム。
全72室。
月払いプランは月額59万円~65.3万円。
前払いプランは入居費用2,484万円~2,934万円。さらに月額24.5万円。
こちらもなかなかの世界だ。
マンションを買う。
ホテルに泊まる。
そして、ホテルのような環境で暮らす。
二条城周辺では、建物だけでなく、この場所で過ごす時間そのものが商品になっている。
もう10年か。まだ10年か。
ちょうど10年前。当時、私は広告代理店の広告事業部にいた。
事業部は斜陽だった。
先行きが見えない。
客にも相手にされない。
このまま会社にいても、先がないんじゃないか。
そんな焦りの中、kyoto1192は始まった。
当時、京都の街はインバウンドで大きく変わろうとしていた。
気になる場所を見つけては写真を撮り、帰ってからMacBookを開いて記事を書いた。
新しいマンションが建つ土地。
取り壊される建物。
タケノコのように生まれる民泊。
街は変わっていく。
その変化を追いかけ、書き残してきた。
あれから10年。
もう10年か。
まだ10年か。
あの頃、10年後に不動産仲介営業になっているとは思わなかった。
広告会社を離れ、仕事がなくなった時期もあった。
そして今、再び京都の街を歩いている。
かつては広告代理店営業マンとして見ていた街を、今は不動産仲介営業マンとして見ている。
立場は変わった。
けれど、気になる場所があれば足を運び、自分の目で見て、写真を撮り、書く。
それは変わらない。
10年前、何かを変えたくて歩き始めた。
今も、歩いている。
もう10年か。
まだ10年か。

2018年11月撮影 インバウンドのピークを迎えていた二条城のライトアップ
さらに東へ。シティハウス京都二条城
その東側には、住友不動産の「シティハウス京都二条城」
北邸78戸、南邸42戸。
合計120戸。
南邸は2026年10月中旬販売開始予定。
販売戸数11戸。
販売価格は5,400万円台~1億2,000万円台の予定。
間取りは1LD・K~3LD・K。
専有面積は46.58~80.13㎡。
北邸は12月上旬販売開始予定となっている。
ここまでマンションが続いてくると、ふと思う。
供給過多ではないのだろうか。
二条城周辺だから売れる。
京都だから売れる。
インバウンドだから売れる。
そんな単純な話でもないだろう。
実際、まだ販売が続いているマンションもある。
価格が上がり続ける市場にも、買い手が判断する境界線があるはずだ。
時代が「めん馬鹿」に追いついた
周辺はコロナ前、宿泊施設が一気に増えた、そんなエリア。インバウンド人気ですっかり世界的に有名になった「めん馬鹿」。
店の前の駐車場はなくなり、宿泊施設かと思いきや7階建ての賃貸マンション(事業主は大阪の会社)が計画されている。
めん馬鹿といえば、ファイヤーラーメン。
単品3,900円。
ラーメンとして考えると、なかなかの価格だ。
しかし、店が売っているものを「ラーメン」とだけ考えると、本質を見誤る。
火柱が上がる。
写真を撮る。
驚く。
一緒に行った人と笑う。
帰ってから誰かに話す。
つまり、ラーメンだけではなく、体験そのものを売っている。

2023年7月撮影
大学進学で京都に来た1992年。
クラスメイトが「めん馬鹿」の上に住んでいた。
当時、大将はすでにファイヤーラーメンを始めていた。
木のカウンターは焦げていた。
私は、一度も頼んだことがなかった。
関西ウォーカーだったか、雑誌にも取り上げられていた。
あれから30年以上。
続ける。
とにかく続ける。
そして、インバウンドの時代がやってきた。
外国人観光客が炎のラーメンを求めて押し寄せる。
やっと時代が、めん馬鹿に追いついた。
完成しても、すぐ売れるとは限らない
丸太町通沿いにある、ヴェリテ元離宮二条城
26戸。
2025年2月竣工。
家具・家電付き住戸の販売が始まっている。
二条城周辺という立地は抜群だが、竣工後1年半。
まだ販売が続いている。
これを見ると、
「二条城だから何でも売れる」
というわけではないこともわかる。
高い。
でも売れる。
高い。
だから売れない。
その境目はどこにあるのだろう。
京都という街のブランド。
二条城という歴史的な存在。
マンションという商品。
それぞれの価値が重なり合う一方で、最後に購入を決めるのは、目の前の価格と買い手の判断だ。
街の魅力と、売れること。
似ているようで、同じではない。
おわり
[スムラボ編集部より] 本ブログ記事の情報は投稿日時点のものです。現在の販売情報は物件公式サイトをご参照下さい。





















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