祇園祭の街を所有する 「山鉾との距離が価値になる京都都心」”THE RESOCIA四条新町”【kyoto1192】

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祇園祭の街を所有する

祇園祭の舞台・京都都心に集まるマンション開発の理由

7月1日、祇園祭が始まる。

コロナ禍の2020年7月1日祇園祭開幕の日。「疫病退散がんばろう日本」。祇園祭が何故生まれたかを思い出させてくれた、あの日。

 

大丸に暖簾がかかり


 

鉾建ての準備が進み、



鷹山の鉾建て


 

町には提灯が灯り始める。



四条通のルイヴィトン前にも提灯が飾られる7月


 

 

 

京都の夏の風物詩として知られる祇園祭だが、その舞台となる京都中心部エリアでは今、静かな変化が起きている。

マンション開発だ。

烏丸御池周辺から四条烏丸にかけて歩いてみると驚く。



祇園祭 後祭・山鉾巡行時の「烏丸御池」交差点


 

御池通より北、

室町通では三菱地所レジデンスによる新築分譲マンション計画が進み、



三菱地所レジデンス/中京区御池之町・11階建・40戸


 

その北側には長谷工不動産

長谷工不動産//中京区御池之町・9階建・28戸


 

さらにその北側には一瞬「関電不動産開発」の名前が見えた更地。まだ標識はない。


 

東洞院通では阪急阪神不動産による「ジオ東洞院御池」



阪急阪神不動産/中京区船屋町・11階建・59戸 マンション名に「京都」が入らないのが立地の強さの現れである


 

間之町通ではダイマルヤによる「イーグルコート京都御所南 翠苑」。



ダイマルヤ/中京区高田町・11階建・28戸


 

 

さらに御池通より南、

御池通沿い衣棚通では野村不動産。



野村不動産/中京区長浜町・10階建・24戸 御池通沿いは山鉾巡行ルート


 

そこから衣棚通を南に行くと三井不動産レジデンシャル

三井不動産レジデンシャル/中京区長浜町・ 11階建 ・30戸


 

さらに三井計画地の南には田丸産業の計画地も確認できる。小ぶりなので賃貸か。

田丸産業/中京区長浜町・建延1251.47㎡・5階建・28戸 ※1戸あたり35㎡(1LDK)ほどかと予想され賃貸マンション?


 

さらに目を引くのが烏丸通と六角通に接する大阪ガス都市開発のマンション計画だ。

四条烏丸と烏丸御池の中間。

大丸京都店も新風館も徒歩圏。



大阪ガス都市開発/中京区骨屋町・11階建・39戸 烏丸通側


 

京都都心の中でも特に希少な立地と言っていい。

気が付けば、祇園祭の舞台となる街のあちこちでマンション開発が進んでいるのである。

大阪ガス都市開発/中京区骨屋町・11階建・39戸 六角通通側


 

 

 

 

 

 

なぜ大手デベロッパーは鉾町を目指すのか

今回歩いた範囲だけでも、

三菱地所レジデンス

三井不動産レジデンシャル

野村不動産

阪急阪神不動産

大阪ガス都市開発

といった大手デベロッパーが集結している。

もちろん烏丸御池・四条烏丸徒歩圏という利便性は大きい。



宵山の四条烏丸から東


 

しかし、それだけなら京都駅周辺にも候補地はある。

彼らが求めているのは単なる駅近立地ではない。

祇園祭の舞台となる鉾町もしくは京都都心そのものの価値ではないだろうか。

7月になれば山鉾が建ち、囃子が聞こえる。

普段はオフィスワーカーや買い物客で賑わう街が、祭りの季節になると千年続く祭礼の舞台へと姿を変える。

そんな歴史と都心性が共存する場所は、京都市内でもそう多くはない。



四条通の長刀鉾


 

 

 

 

 

山鉾との距離が価値になる街

今回歩いたマンション計画地には、ある共通点がある。

山鉾との距離だ。

象徴的なのがTHE RESOCIA四条新町である。



 

マンションの目の前には「放下鉾」が建つ。



2025.7.16 田丸産業マンション計画地前の新町通


 

周囲には月鉾、鶏鉾、函谷鉾、菊水鉾などが点在し、まさに鉾町のど真ん中に位置している。


 

祇園祭の日だけではない。

鉾建てが始まり、会所が開き、囃子が聞こえる。


 

ここでは祇園祭は観光イベントではなく、日常の風景の一部だ。


 

 

現在販売中のデュオヒルズ京都四条烏丸も興味深い。



 

目の前に山鉾が建つわけではないが、西洞院通を少し北へ歩けば「蟷螂山」がある。


 

鉾町の中心部に隣接し、祇園祭の賑わいを日常の延長として感じられる立地だ。


 

 

 

そして今回特に印象に残ったのが大阪ガス都市開発の計画地である。

烏丸通と六角通が交わる京都都心の一等地。

その目の前には「浄妙山」が建つ。



祇園祭の際、大阪ガス都市開発計画地前には、六角通には「浄妙山 じょうみょうやま」が建つ


 

祇園祭になると山が組み立てられ、提灯が灯り、人々が集う。

さらに周辺には「郭巨山」や「伯牙山」も点在する。



伯牙山


 

 

郭巨山


 

 

都心の利便性を享受しながら、日常のすぐ先に祇園祭がある。

都心性と祇園祭性。

その両方を兼ね備えた稀有な立地と言えるだろう。

 

御池通沿いで計画される野村不動産のマンションも特徴的だ。

前祭では山鉾巡行ルートに面し、後祭では烏丸御池を出発する山鉾が目の前を進んでいく。

この立地の価値は巡行ルートだけではない。

山鉾が建ち、動き、祭りが営まれる街との距離そのものにあるように思える。



野村不動産/中京区長浜町・10階建・24戸 御池通沿いは山鉾巡行ルート


 

 

ローレルコート京都河原町三条もまた、祇園祭・前祭・後祭巡行ルートに面するマンションとして特別な存在感を放つ。

これらに共通するのは駅距離ではない。

山鉾との距離である。



ローレルコート京都河原町三条/中京区恵比須町・10階建・55戸 河原町通沿いは山鉾巡行ルート


 

 

 

 

「住む」から「所有する」へ

ここでひとつの疑問が浮かぶ。

果たしてこれらのマンションは誰のために供給されているのだろうか。

近年の京都都心マンション価格を見ると、地元の子育て世帯が気軽に購入できる水準を大きく超えている。

購入者の中には、

京都に拠点を持ちたい他府県居住者。

セカンドハウス需要。

資産保有を目的とした購入者。

そうした層も少なくないだろう。

そう考えると、現在のマンションは「祇園祭の街に住む」というより、「祇園祭の街を所有する」という意味合いが強くなっているように思える。

放下鉾の前を所有する。

浄妙山の前を所有する。

山鉾巡行ルートとの距離を所有する。

それは単なる不動産取得ではない。

京都という都市が積み重ねてきた歴史や文化との距離を所有することでもある。



山鉾マンションといえば室町通の「 ネバーランド室町通菊水鉾町Roman」


 

 

 

 

 

変わり続ける祇園祭の街

祇園祭は千年以上続いてきた。

しかし、その舞台となる街は決して昔のままではない。

古い事務所ビルが建て替わり、駐車場がマンションへ変わる。

室町通にも。

東洞院通にも。

衣棚通にも。

新町通にも。

そして烏丸通にも。

新たな所有者がこの街へ入ってくる。

山鉾が巡る街は、本来、暮らしの街だった。

だが現在のマンション開発を見ていると、その価値は少しずつ変化しているようにも見える。

祇園祭の街に住む。

ではなく、

祇園祭の街を所有する。

放下鉾の前を。

浄妙山の前を。

山鉾が建ち、動き、祭りが営まれる街との距離を。

鉾町・鉾町周辺で進むマンション開発は、この街が今なお特別な価値を持ち続けていることを示しているのかもしれない。


 

 

 

 

 

山鉾マンションMAP

山鉾とマンションの位置をご確認ください。


 

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

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