スムラボ読者からのメッセージ
スムラボ読者の方から、メッセージをいただいた。
「上京区武者小路小川東入ル西無車小路町596に、大和ハウスが5階建ての集合住宅をつくるようです。延べ面積768㎡で9戸なので、億ションかもしれません」
御所西。武者小路小川。
静かな通りに、分譲マンション計画。
そんなイメージを持ちながら、現地へ向かった。
「御所西」。
洛外で新築一戸建を購入し引っ越した今の私には、どこか懐かしい響きでもある。
初めて分譲マンションを買ったエリアだった。
結婚式の準備と並行して、マンションを探していた。
あの頃は、すべてが少し急ぎ足だった気がする。
妻が気に入っていた「衣笠」のマンションの申し込みをキャンセルし、
私は御所西で決断した。
マンションを買っても何も残らない。
一戸建てなら土地が残る。
そんな声が、周りには多かった。
不動産広告事業部の人たちは、マンション購入には否定的だった。
それでも、ひとりだけ違った。
メンターは言った。
「マンションだ」
「買うなら地下鉄駅徒歩圏内だ」と。
その言葉だけは、なぜか信じていた。
御所西・武者小路通の現地へ
私が購入した御所西のマンションは、どちらかというと堀川通寄り、
いわば“御所西の端”のような立地だった。
御所西と一口に言っても、その輪郭は曖昧だ。
新町通までが“本当の御所西”だと言う人もいる。
ただ、この場所で決断したという事実だけが、残っている。
そして今、久しぶりに御所西を歩いている。
結局、立ち寄ることのなかった街中華。
喫茶ゾウは、もう無くなっていた。
武者小路通へ。
「武者小路千家 官休庵」。このあたりには、高級物件が似合いそうな、そんな空気がある。
由緒正しき気配が漂っている。
しかし、それらしき大きな土地は、見当たらなかった。
ん?ここか?
思っていたより、少し小さい。嫌な予感がした。
建築主は個人名。
設計・施工は「大和ハウス工業」。
延べ面積768㎡で9戸。
ファミリータイプの賃貸マンションらしい。
愕然としたまま武者小路通を歩き、新町通との交差点へ出る。
なぜここだけ通りが少し広いのか。
「武者小路」と「西無車小路町」で、「むしゃ」の漢字が違うのはなぜだろう。
そんなことが、頭を巡る。
ふと、ここがいつもの犬の散歩ルートだったことを思い出した。4月ということもあってか、大学1回生らしき学生たち(おそらく同志社)が、賑やかに通り過ぎていく。私が住んでいた頃には見かけなかった店もある。
街はあの頃と同じように見えて、少しずつ変わっていた。
「クラッシィハウス京都御苑ザ・テラス」が竣工
御所西。烏丸通沿いのまさに「御所西」にクラッシィハウス京都御苑ザ・テラスが3月に竣工している。
御所に面した立地。
低層で抑えられた佇まい。
ただし、このマンションは定期借地権だ。
土地を所有するのではなく、一定期間 “借りる”という選択である。
御所西という場所で、
「持つ」のではなく「借りる」という在り方が、ひとつの形として現れている。
かつて、このあたりで御所を正面に据えた分譲マンションが、静かに完売していった。
それは、2004年に竣工した「グランドメゾン京都御所西」以来のことかもしれない。
住所は桜鶴園町と勘解由小路町。
このあたりは、京都府の公示地価でも長く上位に位置している。
御所西でもひときわ整った場所に見える。
南側には、国登録有形文化財である有栖川宮旧邸が残る。
この邸宅は現在、森トラストが取得しているという。
活用されるのか、それともこのまま残るのか。
かつて私は、この場所で「持つ」という選択をした。
そして今、御所西には
「借りる」と「貸す」という在り方が、静かに混ざり始めている。
御所西は“持つ場所”から“運用する場所”に変わりつつあるのか。
分譲は減り、賃貸や運用前提の取得も増えている。
相続や価格高騰で、“住み続ける前提”が少しずつ揺らいでいる。
長く住む前提なら、エリア選びは一段慎重に見た方がいい。
京都で迷う方は、一度話しましょう。
歩いて見てきた分だけ、地図に出ない違いも伝えられます。
おわり
[スムラボ編集部より] 本ブログ記事の情報は投稿日時点のものです。現在の販売情報は物件公式サイトをご参照下さい。
























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