第9話 クリスティーヌの「森ビル!万才」 森ビルマンション購入記4【Weekendクリスティーヌ】

「食いしん坊!万才」にちなんで、「森ビル」のマンションを購入し、居住したクリスティーヌが、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」で注目を集める「森ビル」を礼賛する記事の続き第4弾です。

初めてこちら(森ビルマンション購入記 4)にいらした方へ。本記事は連載のため、よろしかったら最初からお読みください。
  • 「森ビルマンション購入記 1」はこちらです。(初めての方)
  • 「森ビルマンション購入記 2」はこちらです。
  • 「森ビルマンション購入記 3」はこちらです。

森ビルマンション購入記4

ドアを開ける

ひとしきり思い出し笑いもおさまったら、すっと身体が軽くなり、翼の生えた両足が、マンションの前まで運んでくれました。

いよいよ、ドアの前です。

金ピカのプレートが、目の高さにありました。プレートは真鍮製です。ほかの扉には、アルファベットの文字が並んでいました。希望すれば、ここに名前を刻むこともできるのです。

このプレートについては「フロントでお願いすれば、料金はかかりますが、真鍮を磨いてピカピカにしたり、文字を入れることができます。その際はプレートを一時的に取り外してもらい、しばらくフロントに預けることになります」と聞いていました。

ドアを開けました。

しばらくぶりに訪れます。購入を迷っていたことが嘘のように、「ああ、帰ってきた」と思いました。もう我が家と呼んでいい、そのお部屋。一歩、玄関に足を踏み入れたとたん、なつかしい感じがしました。

見知らぬ空間という感じがしなくて、よかった、と思いました。

内見で訪れたとき、何度か、しばらく2人だけにしてもらいました。そうして、ここに暮らしたらどうなるかをイメージしようと、心を落ちつけて、一生懸命、想像しました。自分たちがこの部屋に暮らしたら、どんな毎日になるのだろう、と、振り子のように揺れていた少し前の自分の気持ちがほろ苦く思い出され、今この瞬間、まったく迷いがないことを誇らしく思いました。

現実として鍵を開けて玄関に立ってみると、「ただいま」などと声に出したくなるぐらい、違和感がないのでした。

思いがけないプレゼント

玄関のカウンターの上に、一枚の紙が置かれていました。

見ると、そこには英語と日本語で「ルームサービス」と書かれていました。

ルームサービス!

ええーっ、うそぉ、と、大きな声を出してしまいました。

そのようなサービスがあるなんて、営業マンからも、誰からも、聞いていませんでした。購入したのはマンションであって、ホテルの一室ではないんですから。

でも、自分たちが知らなかっただけで、「森ビルマンション」では、これが「当たり前」なのかもしれないぞ、などと心を落ち着けながら、メニューを隅から隅まで眺めました。

パスタやお魚、お肉、サンドイッチに、スープや、カレー、和風のメニューもあり、いわゆるホテルのカジュアルダイニングにあるようなお料理が並んでいました。お値段も、一品2000円や、それ以上と、ホテル並みです。

好物のクラブハウスサンドを見つけました。頼むとしたら、まずはクラブハウスサンドで決まりかな!

お部屋に入って、最初に目につくところに置いてあるってことは、これって、ルームサービス頼んでいいってことだよね。お部屋まで、お料理を運んできてくれるってことだよね。

ピンポーンと玄関のベルが鳴り、開けると立っているのは蝶ネクタイのボーイ。白いナプキンを腕にかけ、礼儀正しい仕草で、ワゴンからクラブハウスサンドの皿を取り出し、渡してくれる。きれいに磨かれたカトラリーに、パンを入れるバスケット。そして食べ終わったら、お皿を下げに来てくれるのかしら。・・・妄想レベルの想像が、どんどんふくらんで、行き着くところを知りません。

そして思い出されたのは、あの、ちょっぴり茶目っ気のある笑顔でした。

あ、わかった・・・!

きっと売主の方が、私たちのために、わざわざ玄関のカウンターの上に置いていってくださったに違いありません。引っ越し直後の私たちが、食べるものに困らないように。

これはきっと、売主の方の、小粋な心遣い。

ありがとうございます、こんな形で、私たちを、驚かせてくれて。

思いがけないプレゼントをいただいた気分でした。

 

・・・さて、今回は短くなってしまいましたが、「森ビルマンション購入記4」は、ここまでです。こうして執筆しながら、当時のことを思い出し、思い出し笑いをしてしまいます。

ここまで読んでくださったお礼(?)に、今年4月にオープンしたばかりのハンバーガー屋さんを紹介します。初めて入ってみて、かなり気に入りました。

初回はお店の名前を冠した「キャノンバーガー」(3080円)こと超特大ハンバーガーに挑戦しました。


店名は「キャノンボールダイナー」、場所は鶯谷駅の近く、言問通り沿いです。店内は明るいインテリアで、清潔感があり、テーブル席が2つとカウンターのこじんまりしたお店です。


少し前に紹介した「ルフォン上野公園ザ・レジデンス」の近くなので、現地へ行かれる方は、ぜひ寄ってみてください。

「Weekendクリスティーヌ」は、クリスティーヌが不動産購入(売却)から感じたこと、日々の生活から発見したこと、失敗談から学んだこと、成長?したこと、などなど、機会あれば皆さまとシェアしたいと思っており、「だったら、週末がいいかなあ」と思った次第です。

あくまでクリスティーヌの体験談が中心になる予定であります。ちょっとした息抜きに、どうかおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

この話の続きは、こちらです。

第10話 クリスティーヌの「森ビル!万才」 森ビルマンション購入記5【Weekendクリスティーヌ】



・・・皆さまのウィークエンドが、素敵な時間でありますように。住む場所は人生を豊かにする、がモットーの、クリスティーヌより愛をこめて

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東京生まれ、東京育ち、たまに海外。趣味は料理。保有不動産は、マンションや戸建のほか、賃貸用の店舗が1軒、駐車場が1箇所。一部友人や夫からは呆れ気味に「不動産屋さん」と呼ばれています(笑)。

[寄稿] マンションコミュニティ:スムラボ派出所スレ

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